2021年03月04日

人が人の(序章)

留守電に、男性から予約の依頼が入っていました。
私が、それを確認出来たのは21時を過ぎていましたし、若干の違和感から、ショートメールで折り返したのです。
そのやり取りをご覧頂きましたが・・・。

 

これ、電話で折り返していたら、どのような言葉が返って来たのでしょう。
会話をしていたら、私が最初のメールの内容を伝えるのみで「ご検討ください。」と終結出来たかもしれません。

 

それがどうでしょう。
顔も声も晒さないやり取りとなると、こうも豹変・展開するのですね。
まるで、SNSの世界の闇を見るようでした。

 

仮に、スッと通常予約で拝承出来ていたら、この人間のこの面に触れることはなかったのでしょうか?
それにしても、神殿に昇殿して頂く運びにならなくて、幸いでした。
こういう展開になる時は、大神さまがお会いになりたくないから、私にそこをお見せになられている気がしています。

 

ホームページを見ていない様子のこの人は、どなたかに紹介を受けて私へ連絡をしてきたはずです。当然、教えてくださった方は、大神さまにお救い頂いたから、『良かったよ。』とこの方へ勧めたはずなのです。金に執着するあまりに、まともな会話も出来ない人間だったなんて知ったら、紹介してくださった方も、がっかりすることでしょうね。

 

しかしまぁ、このAさんは誰とでも対面して会話を持っても、尊敬すると言いつつ相手をお前呼ばわりし、いちいち語尾に“笑”と、付けて喋る方だったのでしょうか。

 

こちらからのメールの趣旨が伝わっていないように感じたため、私は家事も他の方との予約の調整も同時にこなしながら、それでも丁寧に返事を返していたつもりでしたが、Aさんにはしつこいと思われてしまったようです。(だから、こうやってメールでやり取りすると延々となると分かっているので、ホームページをご覧くださいと何度も申し上げていたのですがね。)
自分がまともに返答出来ていないことに気付かず、”しつこい”としか受け取れないキャパシティーに驚きました。

 

日本語を使っているはずなのに、日本語を理解できない人間っているのですね。

 

それにしても、このAさんは私のことを“神様”と表現しているようですが、『私=神様』ではございません。私も、同じ一介の人間です。そして、同じように、生活があります。だから、『嫌みなこと言って来るなぁ。』とお見受けしながら、『私たち、同じ人間ですよ?そこまで言わなくても・・。』と残念に感じていました。

 

Aさんへのメールにもサラリと書かせて頂きましたが、私が30代前半の頃は、朝の8時から夜の10時まで休憩なしに通常予約として、奉務に就いていました。若かったので、体力があってこなせていたこと、そして若かったが故に、厚かましい人間を断れなくて押される一方だったのです。(今でさえも、このAさんや以前の野沢さんのような方がいるのですから、聡明な氏子さま方にはお察し頂けると思います。)

 

医者の不養生というように、私は来談者には指南するのに、自分の健康や家庭は回らなくなっていました。

 

初穂料を決めずに“お気持ちでいいですよ。”と、していた頃は、これが初穂料だとバナナをひと房の半分だけちぎって持って来る方がいたり、どこかのエステの割引券が初穂料代わりに入っていたりしたこともありました。
時間を決めずに言われるままにしていたら、夜半に突然家に来られたり、また休日の中途半端な時間に来られると、子どもを公園へも連れて行けず、自分も買い出しや用事さえ済ませられずにいました。

 

そういう経緯を経て、30年程の奉務の随に(まにまに)試行錯誤して、私は初穂料を決め、時間を決めてきたのです。

 

大神さまに知恵をお福分けして頂きながら、私なりに私生活と共に前進して来て、やっと今、こうしてホームページを設け、そこに自分の信条を掲げ、『これで良ければこの指とまれ!』と公表出来るまでに至っております。

 

だから、それに賛同出来ないのでしたら、引いてくださって結構なのです。いちいち、女々しいことを聞かされる必要は私にはありません。
こちらから、営業掛けている訳ではございませんし、交渉されることでもありません。

 

時々、“2回目なんですけど。”みたいなことを言われ、私がピンとこないでいると、値引き?ポイント?のようなことを言われていたんだと、後で気付いたことがありました。あの方は、病院に行く時もそんなこと言うのでしょうかね。“給料日前だ”とか、“金欠だ”とか、“引っ越しをするから”とか、いろんなことを言う方々がおられますけど、それらが解決してから予約すればいいのです。『今来て!』と、私は強要していませんから。

 

また、友達でも何でもないのです。
数回おいでになったようですが、“この私が頼んでいる。”というような姿勢の方もいます。

 

大体、私の家族親族でさえ、きちんと予約をし、初穂料も納めてくれます。
それは、私の延長線上には、“大神さまが向き合ってくださっている”んだと、きちんと理解しているからです。

 

もう、本当に勘違いしないで頂きたい。
時間外予約は、『本来致しません』というところを、私が時間を見出して受けているのです。それは、必然的に通常予約以外の平日の午後や、日曜祝日を充てることになります。私のまだ幼い末娘を人に預けたり託したりすれば、当然御礼も発生する訳ですし、家族にも面倒を掛けることだってあります。そこを、考えてくださる常識人は、
「初穂料も承知しました。貴重なお時間を作ってくださり、ありがとうございます。」
と、最後までメールを返してくださいます。

 

ちょうど、このAさんと並行で私がメールのやり取りをしていた方が、初めてにも関わらず正しくそうでした。

 

Aさんは、常識的にアミューズメントパークやホテルが土日祝日に料金割り増しになるのも、病院の夜間診療費のことも御存じないのでしょうか。うちの子どもたちでさえ、知っているのに。

 

私は、時間外予約の初穂料をこのように定めてから、奉務の質を保つことが出来ています。
というのも、以前には晩御飯を作ろうとしていると、どうしても今から視て欲しいと訪ねて来られるのです。子どもたちにはカップ麺を与え、着替えて、足袋を履き、神殿に電気を付けて、いざお話に向き合うと、『私は、どんな人といつ出会って何歳で結婚するんですか?子どもは何人出来ますか?相手は、背が高いですか?収入はどれくらいですか?』という内容。

 

『これって、今じゃないといけなかったの?』ということが、たくさんあったのです。

 

そしてある時、時間外予約の初穂料を別に定めましたら、「じゃあ、通常予約まで待ちます。」と言われるではありませんか。結局、待てる悩みなのです。悩みというか、占いですよね、そんな方が求めているのは。

 

因みに、年内通常予約で入れないことを知り、既に来年や再来年の予約を入れようとされる方々がおられます。
本当に悩んでいたら、そんな待てませんよね?
奥田さんにこのことを話したら、
「数年後だと、悩みも変わりそうですけどね。」
と、仰いました。ごもっともです。
これは、奥田さんが“神事”は占いではないことを、熟知されているからこその発言だと分かります。

 

おかげさまで、歯医者に行く時間も、子どもと過ごす時間も作れるようになりました。
急に家に来られ、どうしても視てくれと我儘を言われる方に、「初穂料を時間外料金で申し受けますよ。」と伝えると、お帰りになってくださるからです。

 

通常予約も、まだ末娘が小さすぎるので、本当は午前中だけの奉務にさえ、したいくらいです。私は、上の子どもたちも保育園に預けてきましたが、保育園から熱が出たと急なお迎えを要請されることがあります。しかし、遠路遥々、飛行機や新幹線、高速でおいでの方に、「お帰りください。」など、言えるはずもなく、保育園から電話を頂いてより、5~6時間奉務をこなし、夕方になって急いで迎えに走ったことが幾度もありました。子どもが心配で、また罪悪感でいっぱいで泣きながら。病院も受付は終わっていて、そのあと、夜間に走ったっけ・・。

 

そんなことも自省し、通常予約を14時までにすれば、保育園から連絡があっても最悪それまでは、お預かりの無理を言える、それまでにはお迎えに行ける、かかりつけの病院受診も出来ると考え、定めたのです。

 

そんな中、これから3年程は私自身が向上するために、研修と研鑽を取り入れて行く予定です。どうしても、それらが通常予約の奉務時間と重なってしまうため、年内可能なところは先にお知らせしました。すると(限りがありましたので、)もう埋まってしまいました。

 

因って、御相談をご希望の方は先ずは、年内時間外予約になります。本音を言うと、それも受けずに学びに充てたいくらいです。しかし、それだけの初穂料を納めてでもお願いしたいとおっしゃる方には、それなりの苦悩が御有りなのを私はこれまでの経験則から分かっていますので、少しでも早く助けて差し上げたいと思い、可能な限りお受けしています。(ホームページに前からお知らせしていますが、祈願や修祓は、時間外予約枠に受付ても通常予約時の初穂料と同じままです。)

 

Aさんのように、お金で物を見る人には何を言っても理解不能でしょうが、私も生身の人間ですから、予定があったり体調が悪かったりして出来ない時は出来ませんし、しない時はしていないのですよ。

 

それに、通常予約でも初穂料を過分に納めてくださる氏子さまもおられます。おまけに、珍しい味物(ためつもの)まで奉献くださったり。
ありがとうございます。大切に馳走に預かっております。

 

Aさんのような方のおかげで、益々、そのような氏子さま方に感謝が溢れます。その中には、医師夫妻もおられるのですが、やはりAさんとは言葉使いから、表現力まで、まるで真反対なのは言うまでもありません。
ましてや、今日はまたまたあの名高い神田橋医師に氏子さまを通じて
「金城先生は、素晴らしいお人だよ。」
とお褒めの言葉を賜わり、至極光栄と受け止めておりました。
お医者さまがこのように接してくださるのに、Aさんにとやかく言われる筋合いなど、全くを以てございません。

 

Aさんは、ケンカ腰で関わるような人としか出会っていないのでしょうね。
私は、有難いことに教養や良識のある方とたくさん御縁を頂いていますから、言葉も人としての品性も日々学べています。

 

星祭りで立て込んでおりまして、おまけにこの時期は確定申告もあり、顧問税理士の方々にもお待たせしたりしつつ、お便りの更新がなかなか出来ませんでしたが、卒爾、大神さまから”ネタ“が与えられました。

 

そして、実は今回のことが、前々から私が認めたいと思っていた中身の序章になっているなと、これまた大神さまの上を行く計らいに感服しているところです。
次回は、それをお便りしたいと思っています。