2020年07月16日

犬の主張

「皮膚科に何か所も行きましたが、原因不明です。でも、太ももがミミズ腫れみたいになって、痛いんです。」

と、高齢の女性が来られました。

 

お話を聞きながら自然と霊視に入っているので、私はふと飼い犬が死んだのだな・・・と感じました。それを確認するために、いつも通り神殿に向き御神託を賜わると、

「犬を埋めたなぁ、庭に。」

と同時に私の体にも御相談者と同じものであろう痛みが起こり、飼い犬から『痛い痛い』との思いを受けました。

 

「はい、飼い犬が死んで庭に埋めました。長く飼っていて愛着があったから。そして、うっかりして足で踏まないように、埋めたところの上に花を植えました。」

 

「それだ。それですよ。花の根が這って犬の体を養分にしています。犬が痛い痛いって伝えて来ます。太もものミミズ腫れは、花の根が死んだ飼い犬の体を這う痛みですよ。」

 

「まぁ!良かれと思ってしたことが・・。」

と悔いておられました。

 

帰ってからの成すべきを、忘れないように紙に書いて差し上げました。

それから、もうひとつ大切なことをお伝えして。

 

「土地には、地魂神・水神がおる。精霊もおる。そんな聖域に犬の死骸など、もっての外じゃ。自然霊たちにとっては、ただの生ごみにしか過ぎんからなぁ。」

 

もっともですね。

 

以前、急に足の痛みを訴え始めたある女性に降りた御神託は、庭に廃油を埋めたことによる『障り』だということでした。その土地の自然霊が、此度の不浄を許してくれる方法を大神さまにお教え戴いて実行なさったところ、みるみる間に痛みがなくなった事例もあります。

 

今回は、死んだ犬からの『知らせ』でしたが、神から(自然霊を含む)の『障り』で“事が起こる”こともあるのです。

 

ワンちゃん繋がりで、もう一つこんな事例がありました。

 

「飼い犬が突然死にました。家族同然だったので母はとても悲しんでいます。そして、飼い犬が死んだのは自分のせいではないかと、自らを責めてもいるのです。病気があったので、そのように急変するとは聞いていたのですが・・・。実は母が、死ぬ前日に犬の好物であるジャガイモをふかして与えたようで、いつもはちゃんとして来たけど、その時には芽をちゃんと取らなかったかもしれない、自信がない。そのせいで毒が回って死んでしまったのかもしれない、と泣いているのです。」

 

御相談にいらしたのは、20代の娘さんでした。

 

「そうですか。分かりました。」

私は神殿に向いて、大神さまに事の由を伝えました。

 

「この子は、注目されるのが大好きじゃな。どこぞのアイドルのようにナルシストで。相変わらず、女の子にモテたいようで、今も天国にてたくさんの仲間(犬)たちの前で、自身をアピールをしておるぞ。」

と、大神さまが云われたあたりから、その子が私を通して直接伝えていました。つまり、大神さまからの御神託ではなくて、私に憑依をしたその亡き飼い犬が、媒体である私の体を使ってしゃべり始めたのです。

 

「お母さん、ありがとう。お母さんは、僕がもう死んじゃうって分かってたの?だから、最後に大好きなジャガイモを食べさせてくれたんだね。美味しかったよー。毒なんてなかったよ、ありがとうね。それよりさーーーー!僕、あれが食べたい!!」

と言って、私の頭にこの子が視せてくれたものは、ギンビスのアスパラガスでした。

 

媒体となってるとはいえ、私は、自分の口からそれを発したにも関わらず『なかなか、レアな食べ物。しかもワンちゃんに?』と思い、半信半疑で御相談者の方を振り向くと、

「そのお菓子、母が大好きで、いつもテーブルのところに置いてあり、この子もよくもらって食べてました!」

と言われました。

 

「すごいねー!!正しくそのものなんて!!ね?だから、大神さまに視せられて、お伝えしていることは本当なんですよ。私が、お母さんへの慰めの言葉を考え、作って伝えているのではないのです。もう、これでお母さんは自分を責めないですね!」

 

「はい、本当にそうですね!そして、この子、ホントに女の子好きでした。お散歩の時にもよく女の子のワンちゃんに行ってました。アスパラガス・・・。本当に、本当にありがとうございました。」

 

素敵な家族に飼われて幸せだったことは、私にもじんわり伝わっていました。というより、その時私が感じた幸福感は、亡き飼い犬のそのままの思いだったはずです。

 

前回のお便りで、転生輪廻のことについて言及しまして、「人間に一番近いたましいの持ち主は犬でしょうね」と触れたことから、今回ふと思い出した事例を挙げてみました。

 

 

ここで、お知らせです。

現在、通常予約ですが、12月中旬辺りまで空きがございません。新型コロナ肺炎の感染予防の為、予約数を制限しつつです。また私事でも真名子等の行事などに手を取られ、時間を割かれ、日中の奉務時間がどうしても制限されます。

 

そしてそれに伴い、しばらくの間、この神職のお便りも徒然なるままに変動します。まぁ、基本、自動書記のようなものなので、何とも言えませんが(笑)

 

よって、それまでの間、ご希望の方は時間外予約にて受付となります。

 

※通常予約の受付は、12月中旬頃より再開します。また、ホームページ内でお知らせします。

 

時間外予約は、枠に制限がありますが、通常予約終了後の14時以降(10月~3月は15時以降)や、日曜祝日の午前中を中心に承ります。近日中からの御希望日に御予約が可能となります。

 

ただし、初穂料は、通常予約の倍額にしています。ちょっと、高いのですが、以前、まだ時間外においでになる方へ「お気持ちを足してくださればいいですよ。」としていましたら、500円だけ足されたり、バナナを持っていらしたり・・・。

 

遅い時間から電話があって、私は仕事帰りに寄られても御相談されるとはよっぽどお困りなのだろうと、我が子たちにインスタント食品を食べさせてまで急遽神殿を開け、着替えて準備していましたら・・・。

 

そこには『私のモテ期はいつですか?』と書かれてあったことも・・・。なんか、拍子抜けしてしまいました。確認したんです。時計を見ながら、「この時間からでも御相談においでになられたいんですよね?」って。

 

申し訳ないけど、人の悩みはそれぞれで、その人しか苦しみは分からないかもしれないけれど、『今、こうしてまで、受けるべき内容だった?』と自問自答しながら、20時、21時、と遅くまで似たような内容の御相談者が、続いていました。初穂料もお気持ちで・・・でしたから、ほとんど変わらず、つまり通常予約が寝るまでダラダラと続いていたようなものです。

 

すると、いつの日だったでしょう。大神さまがやっと御提案くださいました。

『それでは、通常予約も時間外予約も一緒じゃ。時間外予約を設ける意味がない。かと言って、“時間外予約などは一切致しません”では、本当に急ぎで困ってる者を救えなくなるしなぁ。負荷を付けよ。“じゃあ、通常予約まで待ちます”と本当は待てる者が言う初穂料は、倍額じゃ。』

 

そうして、大神さまの御提案により、時間外予約を正しく設けることが出来ました。それだけの初穂料を以てもお願いしますと来られる方の御相談は、確かに複雑で深くて、時にややこしくて、だからこそ私も自分の時間を削ってでもお受けして、助けてあげられてよかったと切に感ずるケースばかりです。

 

 

先程、通常予約は当面空きがございませんので、時間外予約にて受付で、初穂料も通常予約とは異なり倍額になりますとお知らせしましたが、それは御相談の場合で、修祓・祈願・供養・浄霊などの儀式に関しては、初穂料倍額にはなりません。(通常予約で承るのと同じ初穂料のままでお受けいたします。)

よく、理解できない場合はお訊ねください。

 

雨に、コロナ感染に大変なことになっています。

県外の氏子さん、本当に申し訳ございません。特に、東京から御予約の方々、まさかの鹿児島県もクラスター発生にて、戦々恐々としております。持ち込まれることも、持ち帰られることも避けねばなりません。県内の氏子さん方も、せっかく御予約されていたのに地域や職場で感染者が出たからと正直に申し出てくださいまして、「先生のところには、赤ちゃんもいるから!」と、ひと月以上前に入れた予約を潔くキャンセルされた方もおられます。優しいお心遣いありがとうございます。

 

皆さまもどうぞお厭いください。

中山の宮より、遥かに祈念申し上げます。