2022年02月17日

森伊蔵の…

15日より、予約受付を再開しました。

 

2022年を健やかにお迎えなさった氏子の皆さま方におかれましては、新年の修祓はもうそれぞれに、どこそこで、受けておられるものと思いつつ、一向(ひたぶる)にその平安を願っている中でその日を迎えました。

 

「先生。明日は、(予約の電話が)森伊蔵の抽選日みたいになりますねぇ。」

 

その日の前日に、ある氏子さまから発せられた言葉に、
「いやいや、そんなことないですよ。」
と笑って返しましたが…。

 

朝起きて仕事用の携帯電話を確認すると、すごいことになっていました。
早い方は、3時や4時台の履歴です。

 

負けじと、私もその日は、食事も摂る間もなく、二歳児の保育園送迎とトイレ以外、ずっと電話に張り付いていました。それでも、初日の着信に当日内に返信出来ず、また、返信出来た方にも、ご連絡頂いてから随分と時を頂戴しました。ごめんなさい。

 

そして、翌16日になると、
「出遅れた!!」
と、長い深縁の氏子さま方からのご連絡が続きました。

 

前日返信出来なかった方へ順番に連絡を差し上げてからでしたから、この日もまたお待たせしてしまいました。ごめんなさい。

 

星祭りの御予約は、ご家族さまの星回りを確認するため、どうしても時間を要します。
二日間とも気付けば、一日13時間近く携帯を触っていました。

 

携帯電話をフルに充電していても、電話を受けながら、ショートメールを同時に複数やり取りすると、みるみる間にバッテリーの残量が減っていきました。見たこともない様でした。

 

慌てて充電ケーブルを繋ぎます。

 

携帯は、これでよし。

 

しかし、生身の私はそうはいきません(笑)

 

疲弊してくると、段々集中力がなくなって来て、誰に何を伝えたくて電話を掛け直したのか、またどこまで話をして一旦電話を切ったのか、やり取りしている複数の氏子さま達との予約状況の進捗がごちゃ混ぜになってしまいました。

 

そうなるともう、私の得意とするところの“当てずっぽう”です(笑)
(注;託宣はちゃんと取っておりますので、ご安心ください。)

 

ところが…

 

「もしもし、高千穂神道の金城です。」
と電話を掛けると、
「あれ、予定をみてこちらからまた掛け直すことになっていますが。」
と、不審がられました。

 

『しまった。』

 

私は、思い出したわけでもないのに、
「あっ、そうでしたね!ごめんなさい!お待ちしております。」
と、電話を切りました。

 

そのやり取りを聴いていた聡い娘から、
「待ちきれずに、めっちゃ予約欲しい人みたいになってるじゃん。」
と、からかわれました。

 

そうこうしていると、二歳児が、
「ママぁ、抱っこぉ。」
と言います。

 

メモを取りながらの作業ですから両手を必要とするのに、このままこの子を放置していると、ぐずりをこじらせては更に厄介なことになるので、すかさず抱っこしました。

 

すると先ず、赤ちゃんの頃とは違い、膝に乗せると彼女の頭で視界が遮られます。
しかも、ヤツはじっとしていない(笑)

 

私は、隙間から手帳や携帯の画面をまるで野次馬の群衆のように覗き込みながら、作業を続けました。

 

すると今度は電話中に、
「ね?誰?誰とお話してるの?」
「○○ちゃんもお電話したい!」
と、参与型を希望し始めます(笑)

 

「大事なお仕事の電話だから、○○ちゃんは後からにぃにへ電話しようね。」
と落ち着かせ、私はまた作業を続けます。

 

すると、抱っこで欠乏欲求が満たされている彼女は、私へ何かしてあげたいと思うのでしょう。お膝の上で回れ右をして私と対面になり、頭を“よしよし”してくれたり、お腹をマッサージしてくれたり、
「ほっぺとほっぺがくっ付いたぁ!」
と、ほっぺたをスリスリして来ます。

 

私は電話応対をしながら、『これ、全部○○にしてあげてることだ。これって、○○がこれをされて嬉しいと思ってる証拠だよなぁ。こんなシチュエーションで、気付くこともあるって有難いな。』と感じながら、彼女へ視線だけは向けてニコニコしていました。

 

ところが、私の満面の笑みではご満悦頂けなかったようで、
「ね、ありがとうは?」
としつこく言われてしまいました。

 

私は、『恩の押し売りかよ。』と思いながら、
「えっ、あ、はいはい。ありがとうね。」
と言うと、それはそれは嬉しそうに、
「どーたまして。(どういたしまして)」
と返って来ました。

 

やれやれと思っていると、
「ね、やったー!は?」
と言われます。

 

『はぬっ!この子には、この定型文にそんな続きがあるのかい。』と苦笑交じりに、
「やったー!」
と言うと、
「いいよ。」
と今度は彼女が満面の笑み。

 

また被せて来るのか、どうなのかと焦慮していましたが、どうやら一件落着のようでした(笑)

 

なんだこの“恩着せがまし返し”(笑)

 

そんなことをしているものだから、余計に時間は経過していきます。

 

今日を待って待って、ご連絡くださった氏子さま方のお気持ちを考えると、一刻も早く返信差し上げたい。なのに、その焦りが今度は空回りしました。

 

ショートメールにての失敗です。
先走る気持ちが、文字をよく確認せぬまま指をタップさせ…

 

失敗 その1
正→「再考くださいませ。」
誤→「再考くださいまへ。」
誤→「最高くださいませ。」

 

「まへ」って、なんか締まりのない…(笑)
「最高ください。」って、それをお与えするのが私の使命。いや、逆だろ!(笑)

 

失敗 その2
正→「来週月曜からで、御予約お願い申し上げます。」
誤→「来週ゲレンデからで、御予約お願い申し上げます。」

 

えっ?ゲレンデからじゃないと予約出来ないシステムになった?(笑)

 

これには、自分でも流石に大ウケしてしまい、ヤフーでいちばん近いゲレンデを検索してみました(笑)

 

五ヶ瀬ハイランドスキー場でした(笑)
高千穂町の隣町ですね。
時間がないのに、こんなことでもちょっとスピリチュアルを感じてみたりなんかして(笑)

 

因みに、携帯は学習記憶があり予測変換をしますから、ゲレンデというワードは中々消えてくれません。だから、また間違えて押してしまう(笑)

 

そして、“ゲレンデ”は変換候補のいちばんに上がり続けるという、負のスパイラル(笑)

 

他にも、失敗その3
正→初穂料10500円お納めです。
誤→初穂料10500万円お納めです。

 

とやらかしました。

 

見易くするために、漢数字を数字に変換する時、“万”を消し忘れて、とんでもない高額請求してしまいました。

 

既に、ワーキングハイの私(笑)

 

それを支えてくださるのは、やはり氏子さま方の存在でした。

 

電話を掛け直し、お話していると、涙する氏子さま。
「久しぶりに先生の声を聴けて元気が出た。」
「たくさん先生を頼りたい人は多いでしょうに、私にも連絡をくださってありがとうございます。」
「先生お元気ですか?体調崩されていませんか?」

 

電話でもメールでも、予約内容だけでなく、皆さまのお優しい気持ちが届きます。

 

私には、過分なまでのお心遣いに、なんだかちょっとくらい病んでおかないと気まずいくらいでした(笑)

 

皆さまのおかげで、学びの道も順調に立ち行いております。
ありがとうございます。
また、この期間にいろいろなことがありました。また、追々お便り致します。

 

御挨拶が遅れましたが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
氏子さま、ご家族さまの御多幸と御清福を遥かにお祈り申し上げます。

 

来週から、死にもの狂いで奉務致しますね。

 

※ 星祭りは代表の方がおいでください。来られない方のお洋服をお持ちになり、お浄めすることで、参詣の見立てと致します。

 

※ 予約時間に合わせておいでください。なるべく、前後の方との接触を防ぐためです。(自宅にて、必要事項をご記入して持参くださっても構いません。)

 

※ 10分前にはお帰り頂きますよう粛々と務めますので、ご協力をお願い申し上げます。

 

※ 当日、体調に違和感のある方はコロナ感染のこともございますので、無理をせずご一報ください。変更いただくことで、キャンセル料は発生しません。

 

それでは、廣前にて皆さまのご参拝をお待ち申し上げております。
健やかにお会いしましょう。