2021年08月29日

ノンフィクション

「待ってね、もう出来上がるから。」
ふいに、二階から娘が降りて来たので、私は慌てました。

 

「あぁ、もうそんな時間か…。」
高校生の娘は、始業式を迎えたもののコロナ感染者が増えているため、補習からずっとオンライン授業に切り替わっています。

 

多忙な私は、つい、彼女が在宅していることを失念してしまい、突然出て来られて驚いたり、またご飯の準備も忘れがちなのです(笑)

 

この日もギリギリで、彼女の昼の休み時間に間に合うように、昼食を準備していました。

 

炒め物をしながら、ふと、目をやると、娘はお盆に“どん兵衛”の空容器を乗せて立っていました。そして、調理中の私に、
「え?今だった?」
と聞いてきます。
「え?もう、どん兵衛食べたんだね、ごめん。間に合わなかったね…。」
と言うと、
「え?これ、昨夜のだし。」
と、娘。私は、
「え?」
と、言ったあと、続けて突っ込みました(笑)
「いやいや、じゃあ、“そうなんだー!あぁ、間に合ったんだね、よかったぁ。”と、なるか!そういうのは、きちんと昨日のうちに下げなさい。」
「はーい。」
と、娘の素直な返事。

 

しかし、いつものようにすぐさま形勢逆転(笑)
というのも…。

 

「ところでさ、お母さん。U‐nextでポイント使って、サメとかワニとかの映画ばっかり観ないでよね。いつの間にかポイントをそんなのばっかで減らされて。」
と、怒られてしまいました。

 

確か、ファミリープラン?みたいなので加入しているのですが、どうやら、娘のパソコンが主になっているため、私の悪事が判明したようです。

 

娘からの想定外なる、尚且つねじれの位置からの突っ込みに面食らい、
「違うよ。アナコンダもあるよ。」
と、小学1年生が言うような返事をしてしまった、私、アラフィー神職(笑)

 

『何観てるかバレるんだな』と焦る私と、『してやったり』の娘に、帰省中の長男が、
「どうでもいいから。」
と、爆笑しながら仲裁してくれました(笑)

 

娘、中々、侮れぬように成長なさった。
先日、長男が帰省時にたくさんの下着の着替えを持って帰って来ました。
私は、
「お兄ちゃん、毎日洗濯するから、こんなに要らないよ。荷物になったでしょ。」
と労う気持ちで言い、
『あぁ、そうか。彼は一人だから、2,3日に一度洗濯するからその感覚か…』なんて微笑ましく思っていると、横から娘が、
「嬉ションでもするんでしょ。」
と(笑)
『全く、久しぶりに会った兄に対して、そんなんでいいのか?』と、思いながら、ごめん、お兄ちゃん。
お母さんがいちばんウケてしまった。
娘のせいだ(爆笑)

 

幼児の頃など、純粋無垢で可愛かった。

 

覚えたての字で、よくお手紙書いてくれる子でした。
広告紙の切れ端でも、白いスペースがあれば必ずと言っていいほど。
「まま、だいすき。ずっといっしょだよ。」
と、どれにもこれにも書いて持って来る子でした。
大切にしまってあります。

 

自分の気持ちよりも、私の気持ちを重んじてくれる子で、
「ママがいいなら、いいよ。」
と、よく言ってくれていました。

 

しかし、ある年の七夕に、娘の書いた短冊を見た時は、ガクブルしました(笑)
そこには、衝撃的な願事(ねぎごと)が!!!!!!
行きますよ~!3,2,1…

 

“これからも、みらいまで、ままとずっといっしょにいられますように。もし、じごくにいくときは、ままもいっしょにいけますように“

 

おい!うぉーーーーーーい!!
それはないぜよ、愛娘。
せめて、地獄を天国に変えようぜ(爆笑)

 

勝手に書き直そうかと思いましたが、一生懸命書いたと思うと、それは出来ず。
もう、こうなったら娘を地獄に行かさないようにすることが我が身救いだと、発想を転換して、早10年余り(笑)
娘の素行にも気を配りながら、(自己保身のために)健やかな育ちを提供し続けております。
いつから、寿命が連帯責任になったんでしょ(笑)←横澤夏子風に。

 

長男陪審員の制裁の後、ご飯を食べながら、私は子どもたちに言いました。

 

「だってさ、お母さん、実話しか興味ないんだもん。“事実は小説より奇なり”って言うでしょ。神殿に一日居てごらん。すごいエピソードだらけだよ。フィクションじゃ、ちょっと物足りないなと思えてくるから。」

 

「あね。」
子どもたちも、それについては、“はげどー”でした。
※“はげどー”については、“おむすびころりんギャル語”と、YouTube検索の上、各自把握ください(笑)

 

さて、私、何だかんだで、続けてお便りを認めて来ておりますが、来月からまた、スクーリングとレポート提出地獄が始まります。
これまで提出して来たレポート、論文、おかげさまで、全て良い評価を得ており、若い頃の大学時代には頂戴したこともない、“S評価”を既に二つも頂いているところです。

 

時々、レポートや論文の中に、祝詞を奉製する時のような、大和言葉が入ってしまうのには自分でも困りますが、この調子できちんと学びを上げ続けて行けば、目指す専門士になれそうです。

 

実は、今日の奉務で、正に、“事実は小説より奇なり”とはこのことだという、凄いエピソードに触れました。

 

霊媒として、私がこれまでに経験した中でも恐らくいちばんでしょう。
事実もさることながら、大神さまの見解、託宣、全てが凄くて素晴らしかった。
それは、涙を流しながら、何度も何度も頭を下げられて、お帰りになられた新しい氏子さまの、そのお姿が物語っていました。

 

「ずっと、苦しかった…。誰かに答えを欲しかった。どこか占いの人に行こうかとも思った。でも、占いのレベルじゃないと思っていた。先生のことを知って、ここへ行こうと思えた。心が晴れた。やっと、前を向ける…。本当に来てよかった。先生、ありがとうございました。」

 

次回、あれだけの壮大なエピソードを上手く文字に起こせるか分かりませんが、お便りにしたいと存じます。

 

写真は、彼岸花です。
ホント感心です。誰も教えないのに、その時期を良く知っていて。

 

これを送ってくださったのは、花、お茶、着付け、習字、硬筆、所作、お作法、こんなに堅苦しいようなことばかりをお教えくださるのに、なんとも気さくで明るく元気な下津恵子先生です。

 

「金城先生、生け花は、買った花ばかりでなく、その辺りにある草花を生けるのが良いのですよ。」と、笑顔でおっしゃいます。
私も子どもたちも、硬筆・習字や着付けでお世話になっていますし、これまでも氏子さま方をご紹介しています。また、下津先生も長年の氏子さまです。
技術や知識もさることながら、そのお人柄が素晴らしい。
惜しみなく、一緒に楽しんで時間を共有してくださいますよ。

 

御縁にありたい方は、体験からでも大歓迎です。
気兼ねなく、私にご一報くださいね。