2022年07月07日

神仏界からのスカウト

夕方のご予約時間に合わせて、前村さんがおいでになりました。

 

男性は殆どの場合が、“仕事に関して”という内容のご相談ごとが多いのですが、今回もご多分に漏れずそうでした。(前村さんより、お便りに登場して頂く旨、ご快諾頂いています。)

 

昨今は、療育を必要とする子どもたちがたくさんいる時代なのですが、彼は作業療法士にありて、スイミングを取り入れた形の療育方法で、
障害児通所支援事業所
児童発達支援•放課後等デイサービス
【キッズアドベンチャー】
住所:鹿児島市本名町1056-4
電話:099-800-5874
【キッズアドベンチャーアクア】
住所:鹿児島市紫原3丁目36-16
電話:099-801-3000

 

として、もう既に2カ所も稼働させておられる経営者でもあります。

 

ところが、勢い良くではなく、謙虚に「3カ所目を立ち上げてもいいでしょうか?」
と問われるのです。

 

前村さんによると、自分の幼少期の頃に生まれ育った地元で、保育園を営む方から、「訪問支援だけでなく、ぜひ事業所を据えて欲しい」と懇願されていると言うのです。

 

しかし、責任感の強い前村さん。
安請け合いをする訳にはいかないと、大神さまを慕って来られたというわけでした。

 

私は、御神託を降ろす前に、
彼に対してふと思ったのです。

 

『この方は、本物だ。大義を持っている。いや、持たされている。』

 

そうしての御神託。

 

「その辺りはなぁ、石仏がたくさんあるじゃろ?水神、地魂神、また高僧の墓石など、その地域は一体が聖域じゃ。そのような神聖な土地に、商いをすることが出来るのは、誰でもではない。白羽の矢が立ってのことなんじゃ。」

 

やっぱり…!
私が最初に踏んだ通りでした。

 

「前村さん、今、大神さまが仰られた通りですよ。正直言って、今、前村さんの生活や事業経営が困ってる訳ではないのだから、わざわざまたいちから、ハード面・ソフト面を構えて行く必要性は無いですよね。おそらく自分の考えだけでは、もっと増やしたいなんて思わなかったはず。私には、前村さんがビジネス目的で、また野心のみで、この事業に参戦しているとは全く思えません。むしろ、『もうこれ以上は、しなくてもいいのに、なんか“せざるを得ない”、“させられる”的な感じですね?』とでも言いましょうか。それはもう、お役目なんです。きっと、その保育園の園長先生を通して、神仏界からのスカウトがあったのですよ。」

 

ここまで話したところ、前村さんからこう言われました。
「確かにこの地域には、あちこちにたくさんの石や祠があります。そして、需要はあるはずなのに、こういう事業所(児童発達支援・放課後等デイサービス)がひとつもないんです。」

 

「はい。その地域へのいい加減な侵入は、神仏界が認めませんから。前村さんは、実力と子どもたちへの心からのお務め、それにこうして大神さまの前においでになられる信仰心まできちんとお持ちです。だから、合格なのですよ。今後それを具現化するにあたっては、必ずその地域の氏神さまと共に進んで行くようにしてください。折に触れて報告を欠かさないようにですよ。」

 

前村さんが、“事業所を立ち上げていいか”という相談に、私から“はい”か“いいえ”でシンプルに返ってくるような応えを想像していたのかは分かりませんが、まさかの神秘的なメッセージに驚いたのでしょう。
なかなか消化しきれていない様子でしたが、私は持ち時間の関係で、次のご相談ごとにさりげなく移行させました(笑)

 

「ところで前村さん、“事業展開”って、書いてありますけど、これは今後どのように展開していったら良いのかというお訊ねの仕方で良いでしょうか?」

 

「はい。お願いします。」

 

大神さまの託宣は、次の通りでした。
「これまでの2カ所とは違う事業所が出来上がるぞ。どういうことかと言うとなぁ、重身(重度身体障害)の子、また行動障害のあるような、重度知的障害を伴う自閉スペクトラム症の子たちが自然と集まってくるのじゃ。それは“医”の世界でいうところの市立病院や大学病院のような立ち位置になると言う事じゃ。もちろん、本来の王道の事業、そなたのスイミングを活かした療育を提供もする。しかしその傍ら、他の事業所より“紹介”のごときものにより、自然と『重度の子なら前村さんのところだよ。』と周知され、集まって来ることになるのじゃ。」

 

そこまで伝えて、私が後ろを振り返ると、聞き入っておられた前村さんが驚いた顔で、次のように言われました。

 

「なんで分かるんですか!?」

 

「えっ?事業展開って、前村さん、もしかして、少しは案があったのですね?」

 

「はい!実は、今回3カ所目を立ち上げるに当たり、一緒にやって行こうと心を合わせて進めている理学療法士がいます。その彼が、実はこれまで、重度身体障害児に携わって来たので、やるなら是非そういう子どもたちの役に立ちたいと言っているのです!」

 

「そうですか!じゃあ、その方も、神仏界のスカウトを受けていますね。前村さん、安心して進んでくださいね。“お役目”でこなす道は、食いはぐれはしませんので!」

 

私は安心をもう一押ししたく、笑顔を増しました。

 

それにしても、神仏界からスカウトを受けている前村さんこそ充分すごいのに、「なんで分かるんですか!?」と、最後まで私のことを不思議がっておられました(笑)