2024年02月24日
ああすれば
昨年、年の瀬も押し迫って新しい年を迎えんことをワクワク心待ちにしていた頃、とても不快な思いをしました。
福岡のFさんよりお二人分の予約の申し込みがありました。ルールに沿って、具体的に日時の希望もございましたので、私から注意事項と共に「お待ちしています。」と受付完了のメールを送信しました。
そして当日、待てど暮らせどお見えになりません。
電話をかけてもメールをしても一方通行のまま。
私はその時間、外で車の音がする度に何度も玄関の外を覗きに行きました。
結局その二時間は空白で過ぎ、今日を望んでいた方も他にたくさんいらしたのに‥と悶々としていた私はその後に続く来談者の前に平常心を持ち合わせるのがとても辛かったのです。
『ドタキャンで、こちらからの連絡もわざとスルーしているのだろう。このまま連絡はないだろうな。』とその後も引きずっていましたら、なんと夜遅くになってその本人から電話がありました。
「今まで仕事でした。何でしょうか?」
「こんばんは。日向高千穂神道の金城です。Fさん、今日お二方分のご予約なさっておられましたが連絡なしにておいでにならなかったのでキャンセル扱いとなります。つきましてはこちらからの最終送信のメールに書いてございました通りそれぞれ御初穂料分のキャンセル料を申し受けます。お仕事が入られたのでしたら、メールでお知らせしていた通り前日までにご一報くださればこれは発生しなかったのですが‥。」
と丁寧に返事をすると、
「予約を入れたつもりはないですけど。」
と言われました。
私は一瞬頭が真っ白になりました。全ての語彙がホワイトアウトの中です。
『今、しゃべってるのはお互い日本語だよね?』と周りに人がいたなら確認したくなるような会話です。
「ですがFさん、私からの受付完了メールに何の返信もくださいませんでしたよね?もし予約が不要なら“お待ちしております。”に対して“また日を改めます。”とか何らかの返信をいただけないと、そのまま受付完了とみなします。大抵の人は、”注意事項や御初穂料に関して承知しました。よろしくお願いします。”と返信がございますが、中にはその返答なくおいでになる方もいらっしゃいます。だからFさんに関してもですね、そもそもルールに沿ってお申込みをされているのですし、ご希望の日時にそのまま案内出来たのですから異議なく返答なしにおいでになるものだと思っていました。」
と言うと、
「その日が空いているか、聞いただけのつもりでした。」
と言われます。
「それなら私からの最終メールが届いた時、その旨を言うべきではないのでしょうか?受付が完了していることになっているのはメールの内容から明らかだったはずです。」
と言うと、
「なんかメールが届いていたけど、よく見ないで消しました。」
「え‥。」
言葉が出てきませんでした。
誤解のないように念押ししますが、最初にFさんから頂いたメールは普通に予約を依頼する方々のそれと変わりありませんでした。もし本当に“ただ聞くだけ”だったとしたら、お問合せだな‥と文面からそれは分かります。私も昨日今日からこの生業に励んでいる訳ではないのですから。
あとはお察しの通り、
「予約を入れたつもりはない。メールも見ずに消したからキャンセル料のことは見ていないから分からない。」
というようなことを言われてしまいました。(衝撃すぎてうろ覚えですが。)
今日ご案内出来たであろうお急ぎの方に本当に申し訳なく情けなくて、ため息が止みませんでした。
しかし同時に、私も落ち度があったのではと気付かされもしました。
それは私が、最終の送信メールに返信をくださらない方を当たり前にお待ちしていたことです。
初回のメールのやり取りから始まる中で、『あまりマメな方ではないなぁ』とか『お忙しい方なんだなぁ』と、私が気を遣っていました。
それでもたまたまこれまで問題が生じることがなかっただけなのです。
そして思うにそのような方は、言葉は足りませんが元々日向高千穂神道の氏子さまからの直のご紹介なのでしょう。
しかし私が奉務して来た30年以上の間で同心円状にそれは広がり、日向高千穂神道の中心部から遠く、浅いというか薄い人たちとの接点が起こってしまっているようです。(ホームページも設けましたしね。)
そこで冒頭の出来事を学びに変えてバージョンアップしました。
ところが今度は‥。