2025年10月24日
まさかの炎上?
神司(かむつかさ)としての奉務は、おそらく皆さんが考えている以上に重労働だ
“たましいを削っているから”
そんな物言いをしても決して大げさな表現ではないと思っている。
だからその前の夜も疲れていないはずなどなく、就寝時刻は遅くとも、いつもの通り割とすぐにノンレム睡眠に入るはずだった。
それなのに、得体の知れぬ何かソワソワした感覚にて寝付けず、
“たましいを休めること”
ができなかった。
翌朝、いつものように慌ただしい時間を過ごしていると、タイミングよくメールの着信音に気がついた。
それは永年の氏子さんからだった。
「先生、大丈夫ですか⁈差し出がましいとは思ったんですが‥。先生のことがインスタのスレッドに上がっていました。もちろん行ってよかったという感謝されている内容だったのですが、そのコメント欄を見たら大変なことになってるんじゃないかと心配になりまして。」
そう書かれたメールにはリンクがひとつ貼られていた。
私はそれを開いてすぐに察した。
「昨日初めてご相談に来られたあの方だな‥。」
おいでになられたその日のうちに廣前で授かった御神託や私とのやりとりについて感想や体験談をブログに上げてくださったようだが、それがどういうお繰り合わせだったのか堂々と掲示板に掲載されたというわけだ。
氏子さんが知らせてくれたコメント欄には、
「私も見て欲しいです。」
とか
「連絡先知りたいです。」
などの言葉が溢れていて、それに対して日向高千穂神道のホームページを検索するように促されてあった。
私の携帯上は、一晩でインスタのフォロワー数も予約の申し込み件数も日々の平均を軽く超えていた。
どうりで寝付けるはずがなかったのだ。
連絡をくださった氏子さんへは、
「炎上じゃなくてよかったです。気にかけて教えてくださりありがとうございました。」
と冗談を交えて礼を伝えた。
数十件のメールにひとつひとつ落ち着いて返信をしていると、その中には他の氏子さんたちからのやはりスレッズに上がっていたことを心配するメールが多数含まれていた。
「先生、あんな言い方、しないですよね!内容もあんな薄っぺらいものではないはずです!」
「人に伝えるならちゃんと伝えて欲しいと思いました。」
「ネット民にあんまり踏み込まれたくない。」
「日向高千穂神道は、他とは全く違うから、神さまと正しく向き合える人に来てもらいたい。」
確かに私も、ブログを書いてくださった方からは感謝こそされておりとても嬉しく思ったが、『もう少し深い話だったんだけどなぁ‥』とか、『あんな軽い言い回しはしてないつもりだけどなぁ‥』と思う節はあった。
また、こんな氏子さんの思いも受け取った。
「冷やかしや占い感覚で来るような人には来て欲しくない。ここは本当に真剣に悩んでいる人たちが救われるところだから、私は誰にでも紹介はしていません。職場の人にどこか良いところを知らないかと聞かれたけど、絶対に先生の事は教えませんでした。」
私を守ってくれているのか、はたまた営業妨害なのかと笑ってしまうようなことを一生懸命伝えてくださったのだ。
そのようなことがあり、霜月の予約は再拝の方は二人ほど。
後は全員
「SNSで先生のことを知りました。」
という初めての方ばかりだ。
正直言って、私としてはふたごころある。
SNSという入り口からあのような紹介のされ方でも私を頼って予約を入れてくださる方への驚きと感謝。
そして、
あのような紹介をされている私への違和感を覚えず、普通に受け止めておいでになる方への未知なる不安。
案の定、中には、勢いで予約をしたものの、翌日にはキャンセルを申し出る方などもいて、すでに幾らかの不穏を感じてはいる。
しかし、設けたルールをきちんとお守りいただいてのお申し込みをくださる皆さんの姿勢、そのやりとりの最中に垣間見える大神さまへの真摯な姿勢に私の警戒心も多少緩和してきた。
中には
「前から人伝てに先生のことを聞いていましたが、連絡先を知る由もなく、ずっと気になっていました。そんな時、たまたまSNSで目にすることが出来、予約を受けていただいたこと本当にうれしいです。」
と心に響くメッセージを添えて、予約の申し込みを完了されたケースもある。
そして、実は今日からネットを窓口として予約を申し込まれた方たちの来宮がスタートした。
県外から来られた方も御神託に驚き、
「すごい!すごい!私何も伝えてないのに。」
と涙を流し本当に来てよかったと感謝されてお帰りになられた。
これまで、電話相談などで80万ほど費やしてきたそうだ。
他の初めての方々からも
「また来て良いですか。」
「もっと早くここを知りたかった。」
「こんなに的確に明確に導いてもらえると思わなかった。」
と感謝をしていただいた。
初めての廣前での時間をそのように感じてくださったことに私も感謝した。
催促する意味でここに記す訳ではないが、初めての方々が全員真心のこもった御礼のメールをくださった。
皆さんが予約を入れられてから、実際おいでになられるまで間がある。
因って
「予約を入れた時とは状況が変化し、ご相談内容も変わりました。今日は一歩踏み込んだ内容でご相談したいと思います。」
と言うようなことも常なのだが、これはその間に大神さまから必要な計らいが起こっているからである。
つまり予約が完了した時点より、大神さまは味方についてくださっているということなのだからなんともありがたい事象なのだ。
◾️お知らせ
なかなか『神職のお便り』を更新出来ずにごめんなさい。
楽しみにしてくださっている氏子さんたち申し訳ございません。
新しいエピソードは、今後、書籍にて公開するため、ホームページ内のお便りとしては上げられません。
過去のお便りを気まぐれで再公開したりしています。
インスタもかろうじての更新‥
今後とも温かくお見守りくださいませ。
◾️星祭りの授与品準備に入りました。
今年の御神託、そのまま当たっていたという方がとても多いようですね。
来年の受付、もう少しお待ちくださいね。
あぁ、お便りの更新、木曜日に間に合わなかったぁ‥

