2020年08月06日

初めから聞いておけば

先日、まだ早いとは思いながら、娘におままごと遊び用の包丁と野菜を購入しました。

「こうやって、切るんだよ。」

と、お手本を示すため、私が自分用の包丁も買っていたのですが・・・。

 

お利口にひとり遊びをしているのを見計らい、少し離れたところで予約のメールのやりとりをしていると、すぐ近くで娘の気配が。

 

なんと、両手に包丁を持ち、仁王立ちしていたのです(笑)

 

最近歩行も確立して来た娘は、そんな姿で家族を追い掛け回す(本人は抱っこを求めてるだけかもしれません。)ものだから、

「うわぁーーーー!チャッキーがいるーーーー!」

と、大騒ぎの金城家です。

 

 

なんだか、笑点の幕開けみたいになってしまいました。

今回は、夏ということで私の霊体験を御紹介します。

 

もう15年は経ったかと思います。ある日、どうしても久留米の成田山に詣でたくなり、翌日に出発するより、もう夜遅くなるけど今から上がって行って、近くのビジネスにでも泊まろうということになりました。

 

「すみません。今からはもう、空いていないですよね?」

 

久留米に到着したのは、22時頃だったと思います。飛び込みで適当にそのホテルに決めたのですが、後で考えるとフロントの対応がやや不自然でした。

 

「空きがあるのは、あります・・。」

 

でも、その時の私は、『こんな時間にいきなりお願いしてるのだから、コソコソなんか言いたくもなるだろうな・・・。申し訳なかったな。』と思う程度でした。

 

少し、肩身の狭い思いをしつつもエレベーターの方へ誘導されたのですが、途中私の視界は鎧甲冑の侍が等身大で展示されているものを捉えていました。

 

『なんか、合わないなぁ。あれ、ここに必要なのだろうか・・。』

そう、考えながら乗り込んだエレベーターは、9階のボタンを押されていました。

『ふーん。9階か・・・。あんまりいい気がしないなぁ・・・。』

と、思ったと同時くらいにドアが開き、その延長線上に居室のドアが見えました。

 

まさかとは思いましたが、スタッフは何の躊躇もなく、私たち一家にそのどん突きの部屋を案内して戻って行ってしまったのです。

 

居室の入口で、私は既にここが異空間だと感じ取っていました。ドアの付近に足を掛けた時、居室の中より凄まじく排他的な“圧”を受けたのです。

 

「先ず、換気しよう!」

家族には心配させないようにそう言って、窓を開けました。早く、“気”を入れ替えたかったのです。危機感を感じながらも、私は、力加減をすることなく窓を押し開けたその時です!

 

「わぁっーーーー!」

 

窓のストッパーが利かなくて、前のめりになった私は危うくこの9階から転落するところでした。その時、一瞬ですが、確かに下から引っ張られたのです。

 

『なに??何があるの?誰がいるの?』

バクバクと心臓を鳴らしながら、ドレッサーの上に置いてあった時計を確認すると、なんと30分も時間が遅れています。

 

『ホテルの時計が30分もズレているなんて、あり得ない。』

私の中で、この瞬間にグレーが黒に変わりました。

 

その後、私にも大浴場に行く選択肢はありましたが、この部屋を私は離れてはいけない気がして、家族を見送った後、部屋のユニットバスでシャワーを浴びるつもりだったのも取り止め、部屋全体を見渡せる位置の壁にピッタリと背を付けて、まだ視えてこない“何か”と牽制し合っていました。

 

「ただいま!」

と、無邪気に子供たちがお風呂から戻って来た声を聴いたその時です。子供が開けたドアを一番に潜って入って来たのは、防空頭巾をかぶった幼い三人の子供の霊でした。でも、開けた扉と並行に位置を決めて立たずんだその子たちに、嫌な感じはしません。

 

「そこにいてもいいから、邪魔しないでね。これから、寝るから。」

私はそう伝えながら、他に確実に感じる“何か”を探るのですが、全くその正体が掴めないままでした。

 

「もう寝よう。お風呂は、明日の朝でもいいや。」

そう口にしながら消灯し、5分経ったでしょうか・・・。

 

突然、ベッドサイドのスタンド下にあるオーディオから、とんでもない大音量でラジオが流れ始めたのです!!

 

「もう、無理だ!!」

跳ね起き、直ぐにフロントに連絡しました。

 

もう、その時私の呼吸は、完全に乱れ始めていました。

 

「すみません。先程チェックィンしたばかりなんですが、もう出たいです。こちらの勝手ですから勿論、宿泊のお支払いは致します。」

先にそう申し出たのは、こんな霊的なことを理由にクレームなんて受け入れられないだろうと思っていたからです。

 

忘れ物がないかの退出時の確認もそこそこに、エントランスに降りて行くと真夜中に関わらず、フロントには3名のスタッフが待機していました。が、私は既に過呼吸が始まっており、もうこの建物内に身を置くことが不可能になっていました。歩道に出て、顔面蒼白のまま倒れこむようにして、ひとしきり苦しんでいました。

ホテル側は一切の請求をしなかったようです。

 

時計は、深夜一時過ぎを指していました。

その後、『あっ、そうだ!神さまに聞けばいいんだ!!』と、やっと自分の仕事に気付いた私は、ここにしようと決めた別のホテルの前で御神託を戴き、『ここは大丈夫じゃ。』の一言で安心して朝を迎えることが出来たのです(笑)

 

 

未だに、あのホテルのあの部屋に何がいたのか、何があったのか、分からないままです。改めて、遠隔で霊視することも出来ますが、もうどうでもいいと思っています。相当、“タチ”が悪く、浄化したくて私を呼んだのではないことは火を見るよりも明らかでしたから。しっかり霊視せずとも、今、あの時に意識を重ねれば、まだそこに居続けているその“何か”が、35歳くらいのサラリーマンであること、他にも多数の霊たちの無法地帯になっていることは言えます。リアルお化け屋敷ですね。

 

ちなみに、この文章を作成している今も、邪魔をされているのです。霊波と電波は周波数が似ていますから、電化製品に故障が出ることなど、こうしてうちはしょっちゅうです。取説にもない、エラーコードのマニュアルにもない、あり得ない故障が起こるので、業者さんたちも「こんな症状見たことがない。」と頭を悩ませます。(霊障の影響が多分にあるだろうと分かっている私は、業者さんに心でそっと謝っています。)

 

 

ここでお断りです。

『神職からのお便り』ですが、しばらくお休みさせて頂きます。

早ければ12月、難しい場合3月頃になるかもしれません。年明けから、厄祓い・星祭り・合格祈願など繁忙期に入ります。

 

『神職からのお便り』は、ネットに上げることで永遠に残りますから、その言葉や表現は大切に記していきたいのです。

 

たくさんの皆さまが、心待ちにされていること、とても有難く、また心苦しくもございますが、片手間で成せる技ではございません。ご容赦くださいませ。(これまでのお便りのおさらいをお願い申し上げます。)

 

 

ちょうど今朝のニュースで、中国に新たな『新型ブニヤウイルス』なるものが発生し、死者が出ていると伝えていました。

熱中症に、コロナに、そして台風も何かしら被害が起こるでしょう。日本の気候だって、もはや、熱帯気候と区分を変えてもよいのではないかと思うくらいです。

 

 

鎮座地は中山の高千穂の宮より、皆さま、そして皆さまのご家族さまのご健勝と平安をお祈り申し上げます。

 

日向高千穂神道 齋主 金城慶子