2020年12月14日

久方ぶりの・・・

「6人も子どもを産んで、ただのお母さんじゃ勿体無いな。」
まだ、いちばん下の子は1歳ですから私の体力や時間に余裕なんかないのですが、ふとそう思いました。

 

ちょうどその頃、ある精神科医より度々患者の紹介を受けていたことも後押しとなりました。このドクターこそ同じドクター方よりカリスマと知られており、患者は全国より予約して受診しますし、教えを請いたいドクターも大勢いると伺っています。

 

私は初め、そのドクターとはお顔を合わせることもない中で、勝手に信頼を寄せていました。というのは、来談者からの相談の中でその名を聞いた時に『あっ、やっと信頼できる精神科医に縁が繋がった!』と思えたからです。

 

「大神さまからの御神託、金城先生のお言葉とドクターの言葉、同じことを言われました!!」そのうちそんな声がたくさん上がるようになり、逆にドクターの方から
「金城先生は、何と言ったね?その通りでいいよ。」と言われたと来談者に聞くことも増えていました。

 

私とドクターは直接お顔を合わさなくても大神さまの見計らいによって信頼関係を深めて行くのが分かっていたのです。

 

しかし相手はドクター、仮にも私の預かる神域とは対極の位置の生業をなさいます。なのに、又聞きだけで「金城先生を訪ねなさい。」と言われてらっしゃるとお聞きしたからには流石にご挨拶に伺わない訳には参りません。私が言うのも変ですが、この神事(かみごと)をインチキや金儲けの食い物としている不届き者は世の中にあまた在しますから、もしドクターが私を紹介するものの一抹の不安でもお持ちならば申し訳ありませんから。

 

そこで、後に私の方から直接ドクターを訪ねて参りました。その趣旨は、決して私の宣伝や営業ではなく、私の信条や奉務内容についてお伝えすることで安心をして頂きたかったからです。(奇しくも今年、ホームページを開設もしましたからね。)ご高齢でもなお医療に貢献なさるドクターの尊い姿勢を汚すようなことになってしまっては申し訳ありませんから。

 

しかし、私の老婆心は無用だったようです。
またいつか掘り下げてこの『神職のお便り』に挙げていきたいと考えていますが、霊障と精神疾患は症状が類似しています。そして、それらを併せ持つ段階の方は苦しさや辛さから、眼に視えない世界を頼るものですが、そこで高額なお金は取られるは、意味のないことをさせられるは、とんでもない方向へ持って行かれています。それを、このドクターは分かっておられるとお見受けしました。だから、「そんな(変な)ところに行かずに、行くならここに行きなさい。」と私を紹介されていたようでした。

 

しかし、ここがみなさんの感興をそそられるところでしょうが、現在の症状が完全に霊障のみで現れているというケースは、あまり多くはありません。勿論、「こんなところに行きましたか?」と御神託が降りる憑依を受けての場合もありますが、霊障のみが100%原因だったということは数としては圧倒的ではありません。別なドクターにも話をしたことがありますが、患者(来談者)の症状を診る(視る)時、時間軸を今だけに置いては解決しないことが殆どです。鬱のようであり、霊障のようでもあり、しかし薬の効験はなく気休めのようにカウンセリングに行っているだけ…。

 

シンプルな霊障なら私が修祓や浄霊で解決します。それと同じように、シンプルな精神疾患ならドクターが処方する薬で治癒するでしょう。けれども実際は、そうでない場合がケースとして非常に多く起こっているのです。どういう事かというと、存立基盤なるものが別にあるからなのです。

 

私が思うそれは、愛着障害であり、発達障害であり、HSPであり、また境界知能であり…。

 

ドミノ倒しの最初のドミノがそれらに値すると思うのです。
何故今、目の前の症状が起こっているのかを読解するに当たり、ドミノを遡らずに解決へ資することは不可能だと私は考えました。目先のドミノだけ起こしてもそれは対症療法でしかないのです。きっと簡単に再発するでしょうし、いたちごっこのようなことを続けていたら、そのうち本当に低級霊が憑依します。

 

そこで、お便りの冒頭に戻りますが、知識を得るためにも久方ぶりに資格を取るべくある勉強をしようと思ったのです。(大神さまは私を媒体として御神託を降ろされますが、その私がより博識であるに越したことはないはずなのです。何故なら、私の頭の中にある語彙を使われますから。)

 

結果、今年は認定試験を5つ(二つは合格し、残り三つは現在合否判定待ちですが確実に合格していると自信があります。)、それからつい先日二次試験がありましたが、国家試験を1つ(こちらも現在合否判定待ちですが、安心して合格通知を待っているところです。)受験しました。

 

「そんなに資格取ってどうするの?」「それで働くわけじゃないんでしょ?」「どこに向かってるの?」と言われました。

 

ふふふ…。そう思われる方は、幸せなんです。だって、みなさん自分の相談時間の私しか御存じありませんから。

来談者によっては、深く複雑な悩みを抱えて来られます。勿論、大神さまからの御神託に基づいて奉務に就く姿勢には徹しているのですが、先に述べた通り、時に『この世的な』言葉も肝要なのです。そんな時、そこの部分にまで専門的にも教授して差し上げられたら、神職としてのみならず、SW冥利にも尽きるというものです。

 

神事(かみごと)に携わらされて30年ほどです。初めの10年程は『この世的な』仕事と兼務させられていましたが、いつの間にか世間から遠のいて20年ほど経てしまいました。
明日からでも働けるような資格はたくさん持っているのですが、敢えて私は『井の中の蛙』でいようと思います。

 

『井の中の蛙大海を知らず』ということわざがありますが、この続きをご存知でしょうか?

 

『井の中の蛙大海を知らず されど空の深さ(青さ)を知る』

 

実はとっても尊くて、とってもポジティブなんです。

 

そんな生き道を選び、日々精進する私の武勇伝(2020年受験編)を次回は御精読願いたいと考えております。