2021年06月15日

久方ぶりの理由とは

しばらくの間、お便りの更新がなかったことに、氏子さま方より優しい心配りを賜りまして、至極光栄でございます。ありがとう存じます。

 

四月に息子を送り出し、残るメンバーで新たな金城家の日常を構築しようとしていた矢先、次々に事が生じ、お便りどころではなくなっておりました。
氏子さまでもあり、公私ともに交流を賜っておりますある方々には、全てを把握して頂いておりますが、(百戦錬磨の?)私でもそれはそれは疲弊してしまう、辟易してしまう、有り得ないことが矢継ぎ早に展開されておりました。実を申し上げますと、また新たに事が生じ、まだまだその真っ只中でございます。

 

しかし、勿論、同時に日々奉務にも就いておりますれば、お便りを通じて多元的に習得意欲の高い氏子さま方へは後学の軸ともなり得ん諸々を御紹介奉りたきことも確かにございます。(次回より、皆さまの認識を凌駕するエピソードを数回に分けて綴って参ります。)

 

が、その前にご理解ご了承賜りたいことがございまして、先に久方ぶりのお便りと変えさせて頂く所存です。

 

「何をそげん、学ばんないかんとな。」
ある男性氏子さまのセリフでした。
「神さぁの免許じゃいかんとな。」

 

私は、『なんでそんなことを言われなきゃならないのだろうか…。』と悲しくなったのです。

 

医師は専門の診療科でクライアントを診ます。
ところが、私が預かる神殿の前には、例えば“先祖の供養不足”の問題を抱える方ばかりが集合する訳ではないのです。

 

「お言葉ですが、人の悩みは多様なのです。占いのような当て物感覚で、おいでになる方も確かにおられます。しかし、苦悩が多種であるということは、その分、私の多岐にわたる知識や読解力が、また不可欠だということでもあります。世の中、ただの霊感だけで、或いは悪質な場合、やりたいというだけで、神ごとめいたことをしている人間が一定数おります。そんなレベルのところは、やれ供養が足りないだの、因縁が深いだの、強引かつ時には恐怖を与え、来談者が視えないことや分からないことを良いことに、頓珍漢な解決法を宛がっています。私からすればやってる側も視えてなんかいないので、何十万も納めさせてお金を取り上げているだけで、苦悩は昇華していません。けれども、当然そこを頼って行かれた来談者は『信じて』足を運んでおられますから、受動的な脳になっていますものね…。昭和から平成、令和になり、尚の事ですが、私が預かるこの神域には“霊”や“霊障”、“神の障り”だけでは解決しないこともまた、増えているのです。所謂、人間の話です。そうしたこの世的なアドバイスを要するケースには、広域的な知識を詰め込んだ私の引き出しが、限りなく必要なのです。そのための学びの期間であり、更なる資格取得の日々なのです。」

 

伝わったかは分かりませんが、そのように申し上げました。

 

以前、ある男性からのメールを添付した回のお便り(人が人の・序章)がございました。あの方は、再拝でまた予約をお願いしたくてメールをくださった方でした。ところが、通常予約時間帯は、ここ2~3年私の学びのスケジュールと相重なるため、あまり稼働できる枠が少ないことから、もう年内全て埋まりました。(本当は完全に奉務をストップしたいのですが)よって、時間外対応のみの御案内となりますという旨を返信したところ豹変されて、何故か氏子さま方より大神さまへ納めて頂く初穂料に、異常なまでの執着を見せて来られ、やたらと納税を勧めて来たり、私を尊敬・感心しているといいつつ、誤字で“関心”と打っていることにも気付くことなく(見直すこともなく)送信して来られました。
もし、漢字を知らない方でしたら、そもそも話になりませんが。

 

私が誠心誠意、奉務に就いて、納めて頂く初穂料で生きていく、それのどこが悪いのでしょうか。

 

私が私の年間スケジュールで動いて、何がいけないのでしょうか。

 

更に研鑽を積もうとすることの何が“悪”なのでしょうか。

 

高い学費を払って、寝る間を削って高みを目指すことが、そんなにも風変りなのでしょうか。

 

そしてまた、生業が神域を預かっていること=無償奉仕を虐げられること ではないと思うのです。

 

常識ある私の周りの氏子さま方は、時間外予約の意味をよくご理解頂いていますから、それが『本来、その日時は奉務に就いておりませんとお断りするところを、時間を捻出して休みや休憩を割いて、時間外対応をしている』ということが本当によく伝わってございます。ですから、平身低頭に「こんなに早い日にちでお時間くださいまして、ありがとうございます。」と仰います。

 

「いいえ、いいのですよ。本当に出来ない時は、例え、いくら初穂料を払えばいいんだと凄まれても出来ないとお断りしていますから。身体がきつい時もありますし、幼子もおります。私も皆さまと同じ生身の人間ですのでね。それに、少々私が無理をしてでも、早くご案内するのは当然です。なぜなら、その分通常予約よりも過分に初穂料を申し受けております。そして何より、それを厭わず、また初めての方は特に、どなたかこちらの氏子さまにご紹介を賜って、実際自分も行ってみたいと思われたこととは存じますが、まだ私との信頼関係が直接構築されていない中、御予約を希望されるということは、本当に真剣に苦悩している証拠でしかないと思うのです。だから、一日でも一時間でも早く、大神さまの元へご案内して差し上げ、苦しみや不安を解消するお手伝いをするように私は心掛けております。」

 

あれだけホームページで『時間外対応しかご案内出来ません。』と謳っているのに、やっぱり、キャンセル待ちで予約を入れたいとか、来年や再来年の通常予約をしたいとか、心無く食い下がる方がおられます。

 

必要とされている喜びもございますが、片や重さも否めません。

 

「というより、(多分、初穂料の関係でしょうが)そんな数年先の予約でも通常予約にこだわるのならば、今々、悩んでいない証拠ですよね。」
と、奥田さんとも共鳴し、
「初穂料にこだわるなら、安さを謳うだけのところに行かれたらいいのにと思うんです。私に、そして早く視てもらいたい。でも、日時や初穂料も含め、ルールは守りたくないって浅ましいものですよね…。」
何とも言えない、人間の卑しさを垣間見ることも多く、嫌気が差します。

 

御存じの方もおられるかもしれませんが、淡路市に立つ100mの観音様がやっと、公費で解体されることになったそうです。
元々、地元のある男性が個人で建立したものだそうですが他界され、今や相続すべき人たちも全員他界し、外壁が朽ち落ちても誰もどうすることも出来ずに長らく放置されていたというものです。
その解体費が、8億8千万だと。

 

するとそこに、やはり批判めいた意見がありました。
「長年放置されて、解体に莫大な費用が掛かり、全然平和な観音様なんかじゃなかった。」
など…。

 

そんな中での以下のコメントをご覧ください。
「長年航海でお世話になりました。外洋を走り、友ヶ島水道を抜けて航海していると左舵側に白い大きな観音様が見えてきます。

 

間もなく難所のひとつ、明石海峡航路に差し掛かります。その安全を祈願したものです。

 

寂しいですが、老朽化には勝てません。

 

テレビでは、地元のレストランの方が『物騒で仕方がない。工事の騒音や埃等が迷惑だ』と仰られていましたが、そのレストランも観音様が観光で役立っておられた時、『忙しくて仕方がない!観音様、様!!』とも言っておられました。

 

人はこんなにも変わるものかと、考えさせられた次第です。私は、観音様のお陰様で無事に航海が務められたと思っております。

 

長年に渡り、有難う御座いました。」

 

この方の言わんとすることが、私には充分すぎるほど痛み入るのです。
正しく私もこの観音様の言われ様のように、『後ろ足で砂を掛けられる』状を何度、受けて来たことでしょうか…。
このコメントを何度も読み返しました。

 

それでも、毎日、大神さまに仰せつかったお役目にて、愚直に立ち回っている日々です。
今年の私は、勿論、お母さんで、神職で、受験生で、そして何気にまた、大学1年生なのです(笑) 

 

合格通知が届き、入学許可証と学生証が届き、娘に
「これでも、女子大生、うふ。」
というと、当然の如く
「きも」
と言われました。

 

スクーリングや、レポート提出、期間の決まっているオンデマンド、優先するべきシラバスの段取りなどのスケジュール調整のため、今年度10月~1月は時間外対応も申し受け出来なくなるなぁと見ています。
また、2~3月は星祭り・厄祓い・合格祈願等の修祓に限って、御予約承ります。御相談の方は、時間外予約をお願いします。
(現状でのお知らせですので、変わることもございます。また、御予約のところを更新して参りますので、ご確認ください。)

 

写真は、吹上の入来浜です。
真ん中の下あたりに、緑色のオーブがあります。
これは、動画撮影したものの一コマです。
実際、ずっと動いていました。
勿論、科学的にない動きです。

 

私が言うのもなんですが、霊格の高い人はオーブをよく撮影することがあるようです。
因みに、私は肉眼で捉えることもございます。
だからうちには、たくさんの写真や動画にオーブが映り込んでいるものがあります。
中には、オーブの中に観音さまや不動明王さままで見ることが出来ます。また、そのような写真は、伊勢や高千穂で撮ったものです。
しかし、ほとんど白がメイン。

 

実は、緑色のオーブが取れるのは奇跡だと言われています。
龍神だとか。海だからそうでしょうね。
このお便りを御精読くださった氏子さま方へも、幸運を賜りますように…。