2021年07月15日
紹介(其の一)
初めてだという方から依頼がありました。時間外対応になることをお伝えするも、予約時間が合わないと言われたり、子どもを預かってくれる人がいないとも言われ、霊符だけ作ってもらえないかと言われます。
霊符についてですが、本来これを神社・仏閣でお求めになるとすれば、一体が2~3万円ほどの初穂料となるものです。私はそれを、一体3000円でお福分けしているのですが、そこには原拠がございます。
あくまでも、廣前に足をお運びくださり、大神さまからそれを祀ったり、所持するように御神託があった場合がひとつ。そしてまたご自由にお求めになられる際は、私との信頼関係が構築されている場合です。
なぜなら、霊符はそもそもストック(作り溜め)などしておりません。依頼があった時、それぞれに念を込めて奉製しています。
御相談を受けた経緯があって、ある程度その対象者の抱えている苦悩やそのバックグラウンド、立っている位置や現況、そして実現傾向を把握している場合には、直近でお運びがなくても快諾いたします。むしろ、(その実現傾向の為には)「その霊符よりも、こちらの霊符の効験の方が必要だと思いますよ。」と、相応な霊符を提案することも可能です。
これは、大切なことなのです。
お求めになられる方にとって、有能な霊符を奉製しなければならないと私は考えているからです。
欲するままにお求めになられたものの、「このケースには、その霊符の効験はとんちんかんだよ。」と言われるものであったらどうでしょう。
それに気付かず、霊符の効験自体を「効果がない。」「買わされた。」などと揶揄されては、不本意でしかありません。
話を戻します。
冒頭で先述した、霊符のみ欲する方ですが、100歩譲って“商売繁盛の霊符”は奉製可能としても(本当は、どのような商いなのか、形態なのかを知り得た方が良いのですが)、“家の霊符”と言われても、全くの情報不足でした。
家を繫栄させたいのか、家の方位除けなのか、家が災害に合わないためのものなのか、様々にございますから。
すると、「○○さんという人に、視てもらったら家が悪いと言われて、金城先生を紹介してもらった。」と言われました。私は、紹介されるほどの間柄に、“○○さん”という方を存じ上げませんでしたから、“○○さん?どちらの方でしょうか?”と聞き返しました。そしたら、“○○さんではなくて、スピリチュアルガイドの△△さんでした。”と、微妙に異なる名を言われました。
『いや、それでも知らんし。』と素で突っ込みたくなりましたが、押さえていました(笑)
てか、なんとも不躾な話ですよ。
要は…、
この方は、そのスピリチュアルガイドなる△△さんに言われたことをそのまま受けて、私に霊符だけ作れと言っている。
△△さんって人も、何なんでしょう。
お顔を合わせたこともないのに、まるで私の元請けみたいになってる感。
そもそも…、
信頼関係のない人たちからの、突然の申し出なのです。
それなのに、その見立てが正しいと、私が自分で霊査もせず快諾するとでも思っているのでしょうか。
うーーーーーん。解せない。
これは、古畑任三郎に降霊して頂くしかない(笑)
若い人なのかな。
その人物を検索してみました。
写真集が出来るくらい、数多の神社・仏閣の一覧!
全て綺麗に上手に撮ってあるんです。
なのに…、私は数秒見たら悲しみが溢れて来て、画面を閉じました。
「残念じゃろ?我が物顔で、写真に収めていく。」
ふと、大神さまの言葉を受け取りました。
それは、次に述べる、私の中に湧き出た悲しみの理由を、知っておられる相槌のような託宣でした。
『最近はインスタ映えとかで、神社・仏閣さえも“個人の承認欲求を満たすためのアイテム”に使用されている。こんなことしてるこの人たちは、少なくともアップしている神社に寄進したり、参詣を続けたり、神職と交流などがあるのだろうか。そうでないなら、ただ食い物にしている無礼に気付いて欲しい…。』
だから、というか、きっと、というか、
私のことも一方的に紹介出来たんだろうなと、考察するのは容易いことでした。
まぁ、私に霊符の依頼をして来られた方は、まるで病院の紹介状を持参するかの如く、何の疑念もなく素直に申し出をされたのでしょうけど。(そういえば、医者同士の紹介システムはどうなっているんだろう。せっかく、高名な先生方がたくさん氏子さまにおられるので、今度聞いてみよう!)
本当は、霊符を奉製して差し上げたかったのですが、お断りしました。
的を射た霊符をお渡しする為には、若干のヒアリングが肝要です。しかし、そのための霊視相談を、諸々の理由でお受けになられないというのだから…。
紹介って難しいです。
「なんで、あんな人を紹介したんだろうか?」と、自分の人間性まで疑念をもたれ、下手すると人間関係は簡単に崩れてしまいます。
私は、私のブレインに紹介を差し上げる時は、自ら連絡を入れたり、またその後のお礼をしています。当然、ブレイン側の方々も私にそのようにしてくださいます。
人間同士だってそんな礼節が欠かせないのだから、神仏の世界へも推して知るべしなんだけどな…。
写真は、玄関ギャラリーのオブジェです。(今月は七夕)
「だめよぉ~、しゃあったらぁ~。みるだけよぉ~。」と言いながら、今日も触ってはいけないものを堂々と触る末娘。
「あーぁ、反対向けちゃった。」と、私が突っ込んでいると、高校生の娘が現れて、「いいんだって。こいつら、結婚したら働きもせず、イチャイチャばっかしやがって、神さま激おこで離されて、一年に一回になったんだから。」と、言っておりました。
『娘よ、どうした?勉強漬けで、本当は彼氏が欲しいのかい??』
ふと言いかけましたが、言葉を武器にしている私ですら、この子の語彙力には適いませんので、静かに神殿に引っ込みました(笑)
お便りのお休み宣言をしたばかりでしたが、どうしても今回の内容を認めたかったのと、毎晩2~3時まで頑張っていたら、計画以上というか、予定通りにレポートや論文を上げることが出来ており、ちょっと“よかばし”になりましたことを、氏子の皆さまにはクスっと笑って頂いて構いません(笑)