2021年08月27日

迷惑な

夏休みの終わりが見えて来ました。
六年生の息子の宿題を、早めに終えさせておかないと気になってしまう性格の私は、スタートダッシュを掛けての取り組みにて上手く事は運び、後半は穏ひに過ごしていたのですが…。

 

ある日、恐ろしいものを見つけてしまいました。
添付写真をご覧ください。

 

私は、一瞬でパニックに陥りました。

 

「どうしよう…。『死にたい』って、たくさんたくさん書いてある。いつ、書いたんだろう。宿題詰め込みすぎたかな。それとも、学校で何かあったのをずっと抱えていたのかな。」

 

賢い上の子どもたちに、何か掌握しているのかを尋ねてみるも、原因に行き当たらず…。
看護師の妹にも、狭野宮の小多田神職にも、知恵をもらわんと連絡。

 

兎に角、焦りました。

 

一方、その時本人は、アイスを食しながら、switchでYouTube鑑賞。
『内心には深く抱えるものがあるだろうに…。』と、私の目には、健気に、儚げに映る息子の姿。

 

デリケートな内容であるが故、安易に切り出せない。
しかし、気付いた以上、このままでいいはずがない。
意を決して、声を掛けました。

 

「あのさ…。」
神妙な面持ちで、声のトーンにさえ気を配り、話を切り出す私。

 

「あれ、見つけちゃったんだよね…。どうしたの?何があったの?言ってごらん。お母さんは、味方だよ。」
ストレートに言及せず、様子を探ってみました。

 

ところが、私の漂わせている雰囲気と、彼の視聴していたYouTube動画のテンションは、余りにも相違していたようで、
「なに?」
と、にっこりスマイルが返って来たのです。

 

拍子抜けしながらも、中々、本題に触れられず、奥歯に物が挟まったような言い回しをしていたら、息子が
「なんて?今、面白いんだって!これ観て、ほら。」
と、動画視聴と、共感を求めて来ました。

 

心の中では『また、こんなくだらない動画観て、何が面白いんだか!』と、鼻息を荒げてやりたかったけど、今日は訳が違います。

 

「これなんだけど…。なにかあったの?」
と、その紙を差し出しました。

 

息子がそれに視線を落とし、しばし時が止まりました。
そして、次の瞬間。

 

「あぁ、それね、おまじない。“死にたい”ってたくさん書いて、それを消すとね、幸せになれるんだって。YouTubeでやってた。」

 

「え?えぇーーーーーーーーーー!!」

 

なんじゃそりゃあぁぁぁぁぁ!

 

『おい!てことは、死にたいどころか、むしろ幸せになろうとしてやがったんだな。絶望感ではなく、至福感を求めていたんだな?分かるかぁ!そんなもの!!』と、心で目一杯、突っ込みながら、私は心身共に脱力しました。

 

息子は、
「用事それだけ?じゃあ、ボク、公園に行って来るねー!」
と、あっさりと出掛けて行きました。

 

息子の叔母にあたる妹にも経緯を連絡すると、それはそれは真剣に私へメールを何通も送ってくれていましたから、
「姉ちゃん、迷惑なおまじないだね。」
と、プチ切れしていました(笑)

 

小多田神職も、御誠実に返答くださっていました。
ありがとうございました。

 

なんだこの寸劇は(笑)

 

先日、この息子が二歳児の妹から、追いかけれていました。
逃げるにぃにに、妹はキャッキャッと声を上げて楽しそう。
「ありがとうね。遊んでくれて!」
と、息子に言うと、
「え?ボク、ウザいから逃げてるだけだし。」
と素っ気なく返事が返って来ました。

 

また、ある時は、逆に息子が妹を追いかけていました。
大雨とコロナで自粛生活の中、『助かるなぁ、優しいな。仲良しいいな。』なんて、思って調理をしていると、二人が私の方へコースを取って来ます。

 

目を細めつつ、耳を澄ませていると、
「おらぁ!借金返せ~!!」
と言われながら、二歳児は訳も分からず追いかけられて喜んでいます。

 

『どんな遊びなんだよ…。』と、失笑しながらも、子どもたちの生み出す波動が、夏を象徴するひまわりのように視えました。