2021年09月03日

もうひとつの

前回のお便り『事実は小説より奇なり』ですが、多くの氏子さまがHさんへ温かい心・エールを手向けてくださいました。私からの拙い言葉ではありますが、本人さまへお伝えしています。

 

また私自身も、御神託が国歌に繋がろうとは思ってもみませんでした。
いろんな気付きを与えてくださったHさんとの時間には、誰よりも私が感謝しなければならないと感じました。Hさん、ありがとうございました。

 

立ち覆う浮雲の晴渡りて 左夜(さや)けき月の光仰ぐる如く 身健けく心亮(こころさや)けく Hの家門 いよよ益々立栄ゆべく 夜の守 日の守に守護(まもり)恵み幸(さきはへ)給へと 恐み恐みも白す

 

さて、オリンピックによせて、お便りに綴りたいと考えていたのは、実は国歌だけではありません。そこで今、その『もうひとつ』において、御存じの方もおられるでしょうけれど、今度は大神さまから誘導される前に認めようと思います。

 

延期からの紆余曲折を経て、開催された東京オリンピック・パラリンピックですが、今大会でも各国の選手たちが、数多の輝かしい記録や実績を生み出してくれています。

 

新型コロナウィルスの猛威に振り回され、全世界中が戦々恐々としている中で、トップアスリートたちのモチベーションの保持たるやいかなるものであったであろうかと、察するには余りあります。

 

昨日の今日で、方針や様式等が二転三転する綱渡りのような日々の中、ひたぶるに研鑽を積みあげて行く、その精神力は、一朝一夕のものでは無い事は言うも更なりです。

 

前代未聞の無観客の中での試合決行や、競技直後にも関わらず、インタビュー時にはマスク着用の姿で登場し、乱れた呼吸を懸命に整えながら、言葉を選びつつ、どの選手もマスクで息苦しそうに応答していたりと、様々な角度からとても興味深く見ています。

 

そのような中、相変わらずメディアでは、各種目の選手たちが獲得するメダルの色や数に日々騒めいているようです。

 

勿論、それらを追う熱情も、決して不毛では無いだろうとは思います。
しかし、ガランとした観客席が映し出された直後の、試合結果にてのメダルの数の色分けカウントは、臨場感の持ちにくい今回の両大会においては、その熱量を共有することに困難を感じていました。

 

そんな、どこか殺伐とした中であったからでしょうか。私が目に止めたもの、いや、私の目に止まったものがありました。

 

『ビクトリーブーケ』です。

 

御存じ、メダルと共に贈られる花束のことです。

 

すぐに枯れてしまう生花など採用しないと言う他国もあるようですが、今回の東京オリンピック・パラリンピックでは、副賞として授与品のひとつに添えられています。

 

例年と違うところだらけのオリンピックに、鮮やかな色で、正しく花を添えてくれているこのビクトリーブーケについて、ご紹介したいと思います。

 

今回用意されているビクトリーブーケには、東日本大震災の復興への願い、そして復興支援に対する世界の人々への感謝の気持ちが込められています。
使用されている花は、主な被災地であった三県の産物だそうです。

 

福島県産のトルコギキョウとナルコラン。
震災の影響で農作物の出荷が減ったため、NPOを立ち上げて復興への希望を見出すべく、県ぐるみで取り組み育てました。

 

宮城県産のひまわり。
震災で子供を亡くした親たちが、子供たちが避難するために目指した丘にひまわりの種を植えたところ、その丘には、毎年ひまわりが咲くようになったといいます。(これは絵本にもなっているそうですね。)その被災者の思いがこもったひまわりなのです。

 

岩手県産のリンドウ。
県を代表する花で、日本で出荷されている半数以上が岩手県産のものだそうです。

 

また今現在開催されているパラリンピックでは、宮城県産のバラも使用されているそうです。

 

そして、東京産のハラン。
鮮やかな花を緑の葉っぱであるハランが引き立ててくれているのですが、これにも意味があるそうです。

 

主催都市である東京で大会の開催準備などに従事した人々を表していると言います。

 

今回、オリンピック、パラリンピックの両大会を合わせて、およそ5000個のビクトリーブーケが用意されたようです。そしてその制作はボランティアの人々によるものなのですが、この中には自身もオリンピックを目指して競技をしていましたが、スランプに陥ってままならなかった方や、怪我や故障で引退を余儀なくされた方などが含まれていたのです。

 

メダルの影で、あの小さな花束にそれほどの大きな意味やドラマが隠されていたなんて知る由もありませんよね。

 

ただでさえ花は黙って咲き、人々の心を癒し、潤してくれます。
それだけで充分なはずなのに、こうして込められた想いを改めて噛みしめると、日本人の民性の美しさに感動し、高揚します。
なんと健気で、たおやかな心意気なのでしょう。
そう考えると『花』そのものが日本人の奥ゆかしさを表しているようにも思えますよね。

 

日本人の民度について、気付かされると言えば…。
ここで、更に『もうひとつ』ご紹介させてください。
先ずは、次のメールをご覧ください。

 

『おはようございます。
お便り拝読致しました。
君が代が、優しさを感じ取れる穏やかな歌詞だったとは思いもしませんでした。
あんなに素晴らしい詩を歌わないようにしていこうとする場が多くなってきていますが、本来の意味を知れば、歌わずにいるほうがおかしいということに気付くはずですよね。
もっと学校でも、君が代の歌詞の意味を教えたり、国自体がその意味を伝える取り組みをしてくれたら、人々の心もなお豊かなものになっていくのではと感じました。
なぜか今このラインを打ちながら涙が止まりません。
悲しいわけではなく、嬉し涙に近いです。
うまくは言い表せませんが、日本の優しい文化、優しい心に触れて生活できていることを有り難く思います。
素敵なお便りありがとうございました。
しばらく、君が代をきいたり、歌ったりするときは涙が流れそうです。』

 

このメールをくださったのは、武 香織さんです。
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・おまけに介護福祉士までの国家資格を持ち、
出張・訪問鍼灸マッサージを生業になさいます。

 

こういった心ある氏子さまの存在があるからこそ、私も満たされるのです。

 

武さんは長年の氏子さまですが、私よりずっとお若いのに、以前より礼節の整ったお方だと、心に留めておりましたが、今回もまた、お便りに感動され、コメントをくださいました。しかし、それだけでは有り余るものがあったのでしょう。大神さまにわざわざ御礼の奉献にお運びくださいました。

 

彼女自身がとても向上心のある方で、人としても鍼灸師としても、日々精進・進化なさっておられます。
そんな鍼灸師さんですから、『手が合う』方も多いはず。特に、このお便りを御精読くださっている皆さま方は、神仏の御縁同士ですからきっと合います。

 

是非、施術を受けてみられませんか?
彼女の施術は、妊活をなさっている御夫婦にも効果的だと、大神さまは言われています。

 

施術メニュー
◎鍼灸 ◎小児鍼 
◎あん摩マッサージ(希望でオイルマッサージも可)
◎吸い玉(カッピング)

 

予約番号 090-3070―9783