2023年09月14日

土用の

「後から知ったのですが、この家を建てる時にした地鎮祭、本当はしてはならない日にしてしまっていたようなのです。今更なのですが。。だから、下の子どもが手術するようなことになったのかなぁと。」

 

りなさん(仮名)は、今回のご予約を入れられた時、日向高千穂神道へのご縁は初めてなのに、霊視相談と一緒に先の病気平癒祈願の予約まで同時にお願いされました。

 

私にとって、それは何より嬉しくてすごいことです。

 

 

なぜなら、誰かから日向高千穂神道のことをお聞きなさったのだとは思いますが、そこで伝えられただけで自分もお願いしようとご予約をなさり、こうして実際足を運んでくださっているわけですから。

 

 

『伝えてくださった方が、上手に伝えてくれたんだなぁ。』
とか、

『伝えてくださった方も、大神さまにお助けいただいたことを有難く、きっと感謝をなさっているからだろうなぁ。』
とか、

『伝えてくださった方と、りなさんとのラポールに尽きるよなぁ。』

とか、

『りなさんもまた素直な方なんだなぁ。』
など、考えます。

 

 

そんな背景があって、りなさんからの私への信用が生まれ、まだお会いしてもいないのに、先の病気平癒祈願まで一緒に入れてくださっているんです。

 

 

洵に知恩報恩(ちおんほうおん)でございます。

 

 

因って、こんな時は、
『よし!この方を紹介くださった方に恥をかかせぬよう、また足を運んでくださった方にも、その甲斐を感じてくださるよう、精一杯ご奉仕するぞ!』
と、気合いが増します。

 

 

 

さて、話を戻します。

 

 

「下のお子さまは、この家を建ててから授かりましたか?」

 

 

「はい。この家に住み始めてから授かった子です。あの地鎮祭の日、お祭りが始まると、テントがものすごい風で大きくうなりました。ただの風ではないものを感じたのです。地鎮祭をした日は、土用の期間でした。だから、神さまが怒ったのでしょうか?」

 

 

りなさんは、何年も前の事でしたが、ずっと引っかかっていたこの事を、勇気を持って私に話してくれました。

 

 

しかしこの時点で私は、土用の期間だったということを聞いても、あまりそれが問題だとは思えませんでした。

 

 

そこで、御神託を降ろしました。

 

「龍じゃ。テントが動いたのは、その瞬間に龍がそこに来たからじゃ。この龍は、『ここに住まへるのは、どの家族(やから)じゃ?』と見に来たんじゃな。まぁ、そなた方の一家は龍に護られておるからなぁ。」

 

 

御神託と同時に、私にはその時の波打つテントの様子と龍の胴体が霊視出来ていました。

 

 

「りなさん、龍神さまですね。土用の期間のことは、関係ないようです。下のお子さんの今回の手術に至った内容も、実は龍神さまに深く関係しています。龍神さまの畏怖を感じるどころか、只ひたすらご加護に感謝しきりで構いませんよ。(←ここのところは実際には、りなさんに、お子さまの状態が龍神さまのことと深く関わっている旨を分かりやすく説明しています。)それにしても、龍からのオファー?がすごいですね!」

 

 

私がそう言いますと、

 

「先生、上の子がすごく龍が好きで、まだ小さい頃から、よく龍の絵を描くんです!」

 

と驚いて言われました。

 

 

「そうですか!すごいですね!そんな幼い上のお子さんが、ご家族を龍神さまと繋いでくれていたんですね!今回のことは、なんだかいい話でしたね。ずっと気になっておられたでしょうが、これで安心してください。それでは‥、」

 

 

私はそう言って、このりなさんの一家がこれからも龍神さまと契りを交わし続け行く証として、上のお子さんに改めて半紙に龍の絵を描いてもらうように、そしてそれを敷地内のある場所に埋めるように秘儀を伝えました。

 

 

そして後日、下のお子さまの病気平癒祈願も斎行し、手術も無事成功。

 

既に、願い下げにもおいでくださっています。

 

 

 

ちなみに、地鎮祭の件でこのようなご相談(してはならない日にしてしまった。)は、よくございます。

 

 

そこで、これから家を建てる方へ、あるいは子どもや孫が家を建てる日の時のために、少しだけ参考にして頂きたいことを連ねます。

 

 

土用期間は、年4回あります。

立春、立夏、立秋、立冬の前18日間です。

 

土公神(どこうじん)が、静かに眠っている期間なのです。

 

だから、草刈り、草むしり、土いじり、造園、井戸掘り、地鎮祭、増改築は、なりません。

 

 

吉凶方位も関係なく、引越し、旅行などよくないとされています。

 

事故やトラブルが発生しやすいのです。

 

 

ちなみに、ゴールデンウィークや冬休みにもこの土用期間(静かに過ごした方がよい時期)があります。

 

「えぇ!じゃあ、何も出来ないの??」

 

となりますよね。

 

 

ところが、真日(まび)という、都合の良い日が用意されているんですねぇ(笑)

 

 

土用期間中、土公神が天上界へお戻りになる日を間日(まび)と言います。

 

 

つまり、土公神が土の中に不在となる日です。

 

 

そう、学生の頃、不意に訪れる”担任の先生が教室を離れるから自習”みたいなシチュエーションです(笑)

 

 

間日(まび)は、期間中に数日ずつありますので、日向高千穂神道の要領のいい氏子さま方、その日にしれっとやり散らかして良いでしょう。あの頃の自習時間のように(笑)!

 

 

(あぁ、またこんなことを書くと、狭野宮の小多田神職に『こらっ!』と言われてしまいます。)

 

 

差し当たって、参考までに‥。

秋土用です。
2023年10月21日(土)~11月7日(火)
秋土用の間日です。
10月28日、10月30日、11月1日

 

 

尚、地鎮祭ですが、鍬入れをするのは、人工的に盛った土であり、掘り起こしたり、掘り返したりしていないから、特に問題ないように私は感じています!

 

 

前回の龍神さまとの出会いから、ふと、りなさんのエピソードを思い出したところでした。

(りなさんには、いつものように、ご相談の内容をお便りに載せても良いかの確認を施し、文字起こししております。)