2025年03月20日

予備校並みに

日向高千穂神道は進学塾ではありませんが、今年も合格率100%という結果でした。

 

医師国家試験に合格された方、スポーツを武器に合格された方、国立大学に合格された方、学校からはワンランク下げて受検したほうがいいと言われながらも大神さまに御神託をいただき志望校を変えることなく結果的に県内トップの進学校に合格出来た方、また実力はありながらも敢えてワンランク下の学校に進学することを決めて合格を果たされた方、私立小学校や中学校の受検に合格なさった方々など。

 

皆さま本当におめでとうございます。

 

 

廣前は星まつりや御礼参り(祈願の願い下げと此れより先の心願成就の祝詞を奏上します)の氏子さまたちで賑わっています。

 

そして日々、エピソードも様々生まれております。

 

 

先日、女性の氏子さま(まりさん・仮名)の星祭りで祝詞を奏上している最中のことです。

 

後方から苦しそうな声が聞こえて参りました。

しかし、祝詞を中断するわけにはいきません。

 

何が起きているか分からない中でしたが、ふと霊視によってその状況を理解することができました。

 

それは驚くべき状(さま)だったのです。

 

 

『あっ!えっ?猿田彦さまがいらしている。』

 

 

まりさんの右側に白い装束をまとった天狗のような男の神さまが立ち、まりさんの身体を整体(矯正)しているのが視えたのです。

 

まりさんが苦しくなったのはそのためだと確信しました。

 

 

私は祝詞を上げながら、猿田彦さまに『おいでになられた理由は交通安全のご加護を授けていただくためですか?それとも彼女の生き道の開きでしょうか?』と訊ねました。

 

 

しっかりと返答を受け取れないまま祝詞奏上を終え、

「今、お身体が苦しくなかったですか?」

と聞くと、

 

「はい、なんか‥。」

とまりさんは答えました。

 

 

「実は今、まりさんの真横に猿田彦さまがおいででした。そしてまりさんの姿勢を整えてくださったのです。身体の歪みがあれば運転時に支障をきたし、それは事故を起こしかねんと懸念されてわざわざおいでくださったようなのです。」

 

 

「えー。猿田彦さまが⁈神さまが来られることってあるんですか。」

 

 

「はい、ございます。稀ですけどね。大抵は祓い串で浄めるときに寺社仏閣が視えて、『あぁ、この方はここに呼ばれているなぁ。』とか『ここの大神さまが、この方に力をくださるんだろうなぁ。』といったことはありますが、わざわざ大神さまが直においでになられるなんてことはかなり珍しいです。今回猿田彦さまは、なんでわざわざ自らお姿を披露なさるのかなぁと私も不思議ですが…。まぁ、参詣なさってみてはいかがでしょうか。うーん、そうですね、高千穂を始めお祀りされているお宮はあちこちにありますが、私には霧島東神社の参道の左手に鎮座されてる猿田彦さまがご縁だと視えますよ。」

 

 

私がそう伝えると、

 

「先生、私、今年に入ってから“猿田彦コーヒー”が急に気になって今お気に入りなんです。そして、霧島東神社ですが毎年、年に1回お参りしています。私は高速の運転ができないので、友人に連れて行ってもらうお正月の頃のみです。そしていつもは、まっすぐ本殿にだけ向かって進むのですが、今年はその左手のお宮前で初めて足を止めたのです。紅白の生餅が枝に飾ってあり、友人と『これ本物のお餅だね』と会話をしました。手は合わせていませんけど。」

 

とまりさんが言いました。

 

 

「なるほどね。分かりましたよ。きっと猿田彦さまは、今年、守護神になってやらむと何度もアピールしておられたのでしょう。でも、ニアミスでまりさんに気づいてもらえるようで気づいてもらえないので、しびれを切らして直接出て来られたのですね(笑)」

 

 

私は続けます。

 

「ところで猿田彦さまは、瓊々杵命さまの天孫降臨の際、先導なさったことから交通安全の神さまであり、また道開きの神さまとも言われています。まりさんには今回、事故を回避させるべく交通安全の御神徳を与えられたようですね。」

 

すると、

 

「先生、私、実は今年に入ってから週に2回ですが気分転換の意味も込めて、本業とは別に違う分野でアルバイトを始めたのです。今の仕事だけじゃこれから先の不安もあって、国家資格を取ろうと考えて。これって道開きなされたというですよね!」

 

 

「そう捉えられますね!気分転換なのに遊びではなく、アルバイトをしようと思ったわけですから。感謝の気持ちも込めて、この機会に改めて猿田彦さまに手を合わせに行かれたらいかがでしょう。下道をひたすら行くのはいかがでしょうか。頑張って到着したらきっとたくさん愛でてくださいますよ。なるべくひと月以内に行ってくださいね。欲を言えば1週間から10日以内です。3ヶ月も経つと何も感じなくなります。」

 

 

まりさんは感動して神殿を後になさいました。