2025年06月26日

祓串

 昨日、高千穂神社へ参詣しました。

 

 生憎の大雨で高速道路では雨水にタイヤを取られる箇所もあり、特に普段から雨の多いと言われる溝辺付近を通過するときは『やっぱり出直そうかな…。』と思うくらいの豪雨でした。

 

 しかし、宮司に祓串の新調をお願いしており、受け取り日をすでに一週間延期しての昨日だったこともあり『熊本に入れば大丈夫』と、早朝確認した雨雲レーダーを信じて往路4時間掛け運転し、なんとか午前中に到着したのです。

 

 高千穂神社の祓串は弊だけでなく、鏡と見立てた厚紙が先についており唯一無二の造りをしています。

 

 日向高千穂神道の廣前ではこの高千穂神社と同じ祓串を使わせていただいているのです。

 

 その祓串を受け取るにあたり、権禰宜の窪田和貴神職とそして後藤俊彦宮司が昇殿を勧めてくださり、ありがたく正式参拝させていただくことと相成りました。

 

 高千穂神社には窪田神職を始め、素晴らしい職員がたくさん奉職しておられますが、宮司の今は亡きご長男倫太郎さん含め数十年になる長年のご縁にて宮司自らが斎主となり修祓を執り行ってくださいました。

 

 これだけ全世界から、中には観光感覚やまた我欲に満ちた人間までもが境内に足を踏み入れているのにもかかわらず、圧倒的な御神稜威を保っている高千穂神社はやはり別格だと改めて感じることでした。

 

 御祭神の一柱である瓊瓊杵命さまは、私を依代(よりしろ)となさる神ですから、高千穂神社というところは私にとって(現界にはずっとなかった)実家に帰るような感覚を与えてくださっていると思っています。

 

 それはいつも参詣後に宮司夫妻と下の社務所でざっくばらんに談笑する時間にも感じさせていただいています。

 

 昨日は気がつくとその語らひに3時間ほどの時間を過ごしていました。

 

 私はまずその中で、先ほどの修祓にて宮司が祝詞を奏上始めると、武装していた瓊瓊杵命さまたちが『今、この時には必要ない』と瓊瓊杵命さまのひと声で皇神や大明神たちが武器を下ろし、宮司の祝詞を傾聴していた状(さま)があったことを伝えました。

 

 諸外国での動きや自然災害を以て、高千穂神社の神々は国民を守るために牽制なさっているお姿をお視せくださったのです。

 

 「宮司、私は最近、他の神社へ参詣できなくなってしまっています。聖域にてのあまりにも不敬な人間を目の当たりにし自分自身の心が汚されるからです。その汚れを以て大神さまに向き合うことが重ねて不敬をすると思ってしまいます。鹿児島でも有名な神社が数社、大神さまが拝殿に背を向けて寝転んでおられたり、参詣者の声が届かぬ奥まったところにお隠れになっておられます。最近の人間の在りようによっぽど嫌な気持ちをなさっているのだと思われます。そのような中で、ここ高千穂神社は大神さまが崇敬者にしっかり向き合われ、そして宮司のことを尊重していらっしゃいます。」

 

 それは私が知る限り稀有なことだと話をし、その他修祓中に視えたことをいくつか申し上げました。

 

 そして私の日々の奉務における氏子さんからのたくさんのご相談内容について、大神さまの人知を超えた尊き叡智に素晴らしい解決法を賜ったことや心を洗われた御神託、深い気づきを得たことやそこから考えさせられることなどを時には笑いを交えて深く楽しくお話しを交わしました。

 

 20億のエクイティ、80億の絵画、アリの大量発生、家族間の不穏、仏壇ご本尊の開眼、教員への学級経営、自宅での怪異、自傷行為の苦しみ、特性ある子どもの子育て、精神疾状の軽減、先祖の供養不足、家業に関する石への気づき、医学で治らない整形外科医からの患者の紹介、結婚、妊娠、出産、子どもの名づけ、開業、転職、子どもの交際相手、新築…

 

 日向高千穂神道へお運びくださる方々のご相談内容は枚挙に暇がないのです。

 

 またその他、私が受けた(奉務において)不敬を感じたことについては御祭神たちにも直に聞いていただき、私は溜飲を下げることも出来ました。

 

 本日は執筆にて奉務を休む予定日でしたが、午後から精神科医師の氏子さまよりご予約を2時間賜りお受けいたしました。

 

 30日月曜日は大祓ですから、本日より新しい弊でお清めをさせていただきたいと存じます。

 

 (あれ、そう言えば前回の弊を新調した時の初めては精神科医と麻酔科医だったぞ。)

 

 また本日KADOKAWAでは、私のマンガ原作において社内会議が開かれるようです。

 

 先日提出しました原稿(編集者は”玉稿”なんて表現してくださる。医者が言う”陪席”みたい!)の校閲いただき、その修正は三箇所のみでした。

 

 内容もとても面白いらしいです。

 

 慣れないことではありますが、そうほだされ少しずつ私も楽しくなって参りました。

 

 「金城先生の時間の許す範囲でいいですよ。」

とKADOKAWAには言ってもらっておりますが、一方では

 「クリエイターは時間を制限すると良いものができないですからねぇ。」

とも言われ悩ましいところです(笑)

 

 確かに、この漫画原作が仕上がらなければ、文芸局に数年前から預けている原稿が活きてこないのです。

 

 そこで、7月の後半から8月いっぱいまで奉務のお休みをいただこうと考えております。

 

 ただし、火急の用件の方はこれに限りません。

 

 時間を調整して受付いたしますのでご連絡ください。

 

 向夏の候、日向高千穂神道の氏子さま方におかれましては何卒お身体に気をつけてご活躍ください。